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工場やビル、商業施設などに設置される「キュービクル式高圧受変電設備」。その内部で電力供給の安全と効率を支えているのが「変圧器(トランス)」と「進相コンデンサ設備」です。

電気設備の更新や新設を検討する際、「どの容量を選べば無駄がないのか」「設置スペースを少しでもコンパクトにまとめたい」といった課題に直面することは少なくありません。

本記事では、キュービクル内における変圧器・進相コンデンサ設備の基本概念から、仕様の見方、需要率を用いた正確な容量選定、なぜ「1/3」の容量を選ぶのかという力率計算のロジック、直列リアクトルの役割、さらには設置場所に悩んだ際に役立つ「低圧LCユニット」の豆知識までを分かりやすく解説します。

▼この記事のポイント

  • 変圧器は6,600Vの高圧を100V・200V・400Vに変換し、進相コンデンサ設備は力率を改善して電力損失を削減する設備のこと。
  • 仕様は変圧器なら定格容量(kVA)・一次二次電圧・トップランナー基準、コンデンサならkvar・直列リアクトル率を確認する。
  • 変圧器の容量選定は「設備容量×需要率÷力率」に余裕率1.1〜1.2倍を掛け、直近上位の標準容量を選ぶ。
  • 進相コンデンサ容量は三相動力変圧器容量の約1/3(kvar)が目安で、6%直列リアクトルとのセット設置が原則。
  • 導入の流れは現場調査から受電・運用開始までの6ステップ。納入事例では低圧LCユニットで省スペース化を実現している。

1. キュービクルにおける変圧器(トランス)とは?

電力会社から送られてくる電気は、送電損失を抑えるために6,600Vという「高圧」でキュービクルへと引き込まれます。しかし、施設内で使用する照明やコンセント、生産機械などの機器は、100V・200V・400Vといった「低圧」でしか動かすことができません。

この6,600Vの高圧電力を、機器で利用可能な低圧電力へと変換(変圧)する設備が「変圧器(トランス)」です。

主な変圧器の種類と役割

キュービクル内部には、用途に応じて大きく2種類の変圧器が収納されています。

変圧器の種類

変圧(電圧)

給電系統

主な用途・接続機器

単相変圧器(1φ)

単相100V / 200V

電灯系統

照明器具、コンセント、小型家電 など

三相変圧器(3φ)

三相200V / 400V

動力系統

工場内のモータ、コンプレッサー、大型空調機など

変圧器は受変電設備の“心臓部”であり、変圧器の選定や維持管理は、施設全体の安全運用と電気料金の最適化に直接影響を与えます。

2. 進相コンデンサ設備とは?

進相コンデンサ設備とは、電気回路の「力率(りきりつ)」を改善し、無駄な電力損失を削減するために設置される設備です。

なぜ進相コンデンサが必要なのか?(無効電力の打ち消し)

工場やビルの動力設備に多く使われるモータや溶接機などは、コイル(感応性負荷)を含んでいるため、電圧に対して電流の位相が遅れる「遅れ無効電力」を発生させます。無効電気が増えると、送電線や変圧器に無駄な電流が流れ、ロスが生じてしまいます。

ここで進相コンデンサを回路に並列接続すると、コンデンサが発生させる「進み無効電力」がモータなどの「遅れ無効電力」を相殺(打ち消し)してくれます。

進相コンデンサ設備を導入する3大メリット

進相コンデンサ設備を導入して力率を改善することで、電気料金の直接的な削減をはじめ、受電設備の効率的な運用や環境負荷の低減など、経営と環境の両面で大きな効果が得られます。

主な3つのメリットは以下の通りです。 

  1. 基本料金の割引効果:基本力率(85%)を超えて力率が改善されると、電気料金の基本料金割引(力率1%改善ごとに基本料金が1%割引、最大15%割引)が適用されます。
  2. 受電設備のロス削減・容量の余裕化:無駄な電流(無効電流)が減るため、配線の電圧降下や変圧器の熱損失が低減し、設備容量に余裕が生まれます。
  3. CO2排出量の削減:送配電ロスが減るため、省エネおよび環境負荷低減に貢献します。

3. 仕様の見方と主要スペックのチェックポイント

メーカーカタログや機器の銘板を見る際、どのような項目を確認すべきかをまとめました。

変圧器(トランス)の仕様見方

下の表は変圧器の仕様を示しています。供給可能な最大皮相電力を示す定格容量、単相・三相や地域の周波数、変圧前後の一次・二次電圧、コイルの結線方式に加え、待機電力を大幅に削減できる省エネ法(トップランナー基準)への適合有無をまとめています。 

項目

単位

解説

定格容量

kVA(キロボルトアンペア)

変圧器が供給できる皮相電力の最大値。

相数・周波数

1φ / 3φ, 50Hz / 60Hz

単相か三相か、東日本(50Hz)か西日本(60Hz)か。

一次/二次電圧

V(ボルト)

一般的には一次側6,600V、二次側200V/100V/400Vなど。

結線方式

-

Y-Δ(スターデルタ)やΔ-Δ、Δ-Y、V結線など。

トップランナー基準

省エネ達成率

省エネ法に基づく「トップランナー変圧器(第3世代など)」への適合有無。待機電力(無負荷損)を大幅カットできます。

進相コンデンサ設備の仕様見方

下の表は進相コンデンサの仕様を示しています。進相効果(無効電力)の大きさを示す定格容量、高圧や低圧といった電圧を表す定格電圧、標準や高調波対策用の組合せを表す直列リアクトル率の各項目について、単位と内容をまとめています。 

項目

単位

解説

定格容量

kvar(キロヴァール)

進相効果の大きさ(無効電力の大きさ)を示す単位。

定格電圧

V(ボルト)

高圧(6.6kV)または低圧(200V/400V)の仕様。

直列リアクトル率

6%(標準)や13%(高調波対策用)など。リアクトルとの組合わせ仕様。

4. 変圧器の容量選定(負荷計算・稼働率/需要率)

変圧器の容量を決定する際、接続されるすべての機器の定格容量(kW)を単に合計して選定すると、過大設備になりコストが跳ね上がります。実際の運用では、全機器が同時に最大出力で動くことは稀だからです。

そのため、選定には「二次側設備容量(負荷計算)」と「需要率(稼働率)」を用いて適切な必要容量(kVA)を算出します。

変圧器容量の計算式

  • 最大需要電力(kVA)=Σ(各負荷の設備容量[kW]×需要率)/総合力率

※さらに、将来の負荷増設や始動電流の余裕度を考慮し、余裕率(1.1〜1.2倍程度)を加味して最終的な標準規格(50kVA、75kVA、100kVA、150kVA、200kVA、300kVA、500kVA…)の中から直近上位の容量を選定します。

【計算例】中規模工場(動力用・三相変圧器)の容量選定

  • 二次側負荷容量の合計:200 kW(モータ・コンプレッサー等の合計)
  • 想定される需要率(最大稼働時の同時使用率):60%(0.6)
  • 負荷の平均力率:80%(0.8)
  1. 最大需要電力の試算:200kW × 0.6 ÷ 0.8 = 150KVA(参考)
  2. 余裕率を加算(15%増):150kVA × 1.15 = 172.5kVA(参考)
  3. 定格容量の決定:直近上位のJEM標準容量である 「200kVA」 の三相変圧器を選定します。

直近上位のJEM標準容量である「200kVA」 の三相変圧器を選定します。

5. 3φ三相動力側変圧器に対する進相コンデンサの「1/3容量選定」と力率のカラクリ

電気設計の現場では、「三相動力用変圧器の定格容量に対して、およそ1/3の容量(kvar)の進相コンデンサを接続する」という業界標準のガイドライン(日本電機工業会 JEM規格等)があります。

例えば、200kVAの三相変圧器であれば、1/3に相当する75kvar(または50〜75kvar)のコンデンサを選定するのが基本です。なぜ「1/3」という数字になるのか、力率計算のメカニズムを紐解きます。

なぜ「1/3」なのか?(数値で見る力率改善の計算)

一般的な工場の動力負荷(三相モータ中心)は、対策を行わない状態での元の力率は「約80%(cos θ₁ = 0.8)」程度です。 これを、電気料金の基本料金割引が最大化し、設備効率も最も高くなる「目標力率 95%〜100%(cos θ₂ ≒ 0.95〜1.0)」まで引き上げることを目指します。

力率改善に必要なコンデンサ容量 Qc[kvar] は、有効電力 P[KW] を用いて以下の三角関数式で求められます。

ここで具体的に計算してみます。

  1. 前提:変圧器容量 100 kVA、負荷力率 80%(有功電力P≈80kW )
  2. 改善前の無効電力成分(tanθ¹ ):力率 80%(0.8)のとき、  tanθ¹=0.6/0.8=0.75
  3. 目標力率 100%(tanθ²=0)まで改善する場合に必要なコンデンサ量:Qc₌80kW × 0.75₌60kvar
  4. 目標力率 95%(tanθ²≈0.33 )まで改善する場合に必要なコンデンサ量:Qc₌80kW × (0.75-0.33)=33.6kvar

変圧器が需要率等を考慮して常時70%〜80%程度で運用されることを加味すると、「変圧器定格容量(100kVA)に対して、目標力率95〜100%を達成するために必要なコンデンサ容量は約30〜35 kvar」となります。

これが、「動力変圧器容量の 1/3(約30〜35%)」が進相コンデンサ容量のゴールデンルールとして定着している理由です。

※軽負荷時(夜間や休日など)にコンデンサを投入しっぱなしにすると「進み力率」になりすぎて電圧上昇を起こすため、必要に応じて自動力率調整器(APCR)やタイムスイッチによる切り離し制御を行います。

6. 注意!「高圧コンデンサ+直列リアクトル」セット設置の必要性

近年、高圧進相コンデンサを導入する際は、「直列リアクトル(SR)」をセットで取り付けることがほぼ必須(電気設備技術基準およびメーカー標準仕様)となっています。

直列リアクトルを入れる2つの決定的な理由

コンデンサ設備の安定運用には直列リアクトルの設置が推奨されてきています。設備の破損事故を防ぐため、特に重要となる高調波対策と突入電流の緩和の2つを主に導入効果について解説します。 

1.高調波障害の防止(高調波の拡大・共振の抑制):

現代の工場やビルには、インバータ機器やPC・LED等のパワーエレクトロニクス機器が大量に導入されており、電源ラインに「高調波(ノイズ)」が発生しています。

コンデンサ単体だと、回路のインピーダンスの関係で高調波電流が流入・拡大し、コンデンサが過熱・焼損する事故が多発しました。直列リアクトルを挿入することで、高調波電流の流入を防ぎます。

2.突入電流の緩和:

コンデンサを回路に投入する瞬間、定格電流の十数倍という巨大な「突入電流」が流れます。直列リアクトルはこれを制限し、開閉器の接点溶着や周りへの影響を防止します。

リアクトル容量の決定(6%リアクトル)

一般的には、コンデンサの誘導性リアクタンスに対して「6%」の容量を持つ直列リアクトルを設置します(第5高調波を抑制するため)。高調波発生機器が極めて多い環境では、13%リアクトルが選定されることもあります。

7. 【豆知識】キュービクルの省スペース化を叶える「低圧LCユニット」とは?

「キュービクルの設置スペースが狭く、どうしても標準寸法だと収まらない」「既存キュービクルの函体(筐体)内部に、設備増設用のコンデンサを追加したいが入る隙間がない」このような現場の悩みを劇的に解決する豆知識が、「低圧LCユニット」の活用です。

低圧LCユニットとは?

従来、高圧受電施設では高圧側(6.6kV回路)に高圧進相コンデンサと高圧直列リアクトルをそれぞれ配置するのが一般的でした。

これに対し、トランスの二次側(低圧回路:200Vなど)に移設し、さらに「低圧進相コンデンサ(C)」と「直列リアクトル(L)」をコンパクトな単一ケース内に一体化(ユニット化)させた製品が「低圧LCユニット」です。

なぜキュービクルの函体(サイズ)を劇的に小さくできるのか?

低圧LCユニットの採用は、設備の省スペース化に大きく貢献します。高圧機器の配置見直しと一体型構造により、サイズ削減を実現できる理由を解説します。 

  1. 高圧スペースの圧倒的短縮:高圧のコンデンサと直列リアクトルは、絶縁距離(放電を防ぐ空間)を大きく確保する必要があるため、非常に大きな専有面積を必要とします。これを低圧側に移すことで、高圧盤内の専有スペースを丸ごと削減できます。
  2. 一体型構造による高密度化:低圧LCユニットはCとLが専用設計で密着一体化されているため、単体機器同士を配線接続するより圧倒的に小型軽量です。
  3. 既設キュービクルの改修に最適:スペースに余裕がない既設キュービクルの空きスペースや低圧盤の隅にポンと収まるため、函体をまるごと新調・増設する数百万単位の改修コストを回避できます。

豆知識のまとめ

設置スペースの限界に挑む設計や、既存キュービクルへの後付け増設時には、「高圧コンデンサ+リアクトル」から「低圧LCユニット」への変更を検討することが、設備設計者・現場技術者の「隠れた一手」となります。

8. キュービクル設備導入・更新の全体の流れ

計画立案から施工・運用開始までの標準的なロードマップです。受電設備(キュービクル)の導入・更新プロセスは、現場調査から運用開始まで大きく6つのフェーズに分かれます。全体像と各ステップの流れを把握しやすい図解構造に整理しました。

各ステップの役割と実施内容

STEP 1:現場調査・負荷計算:現行データの収集と分析

  • 電力使用量の確認: 現在の契約電力や電気使用量を把握します。
  • 負荷機器の洗い出し: 施設内の全機器の消費電力(kW)をリスト化します。
  • デマンドデータ分析: 最大需要電力(ピーク時の電力)を分析し、最適な容量の基礎データを揃えます。

STEP 2:仕様選定・容量計算:機器スペックの最適化

  • 変圧器(kVA)の選定: 同時に使う割合(需要率)を考慮し、過不足のない容量を算出します。
  • 進相コンデンサ(kvar)の選定: 効率(力率)を改善するため、変圧器容量の約1/3を目安とする「1/3ルール」に基づき選定します。

STEP 3:キュービクル設計・寸法検討(設置スペースに合わせた筐体設計)

  • 設置環境の確認:搬入経路、離隔距離(保守スペース)、重量制限などをチェックします。
  • 函体寸法の決定:制限範囲内に収まるキュービクル外形寸法および配置を確定します。

STEP 4:電力会社協議・保安監督部への届出(各種手続きと保安体制の確立)

  • 電力会社協議:系統接続にかかる技術的な打合せ・協議(接続業務)を行います。
  • 産業保安監督部への手続き:法定手続きである工事計画届出や、自主保安体制に関する各種届出を完了させます。

STEP 5:搬入・置換工事・耐圧試験(停電を伴う現地施工と現地試験)

  • 設備撤去・据付:施設を一時停電させ、既存の旧設備撤去と新設備の搬入・設置を行います。
  • 竣工試験の実施:安全性を確認するため、高電圧をかける耐圧試験や、事故時に安全に遮断できるか確かめる保護継電器試験を実施します。

STEP 6: 受電・運用開始(最終点検と本送電)

  • 受電:安全確認完了後、電力会社からの送電(受電)を開始します。
  • 運用開始:各設備への給電状態に問題がないか確認し、正規運用へ移行します。

9. 納入事例(ケーススタディ)

受変電設備の老朽化に伴う「設置スペース制限」や「建物構造上の制約」といった現場課題を、省スペース設計や使用実態に合わせた見直しで解決したキュービクル改修の導入事例をご紹介します。 

【事例1】岩手県金属加工工場のキュービクル全更新

  • 課題:老朽化した受変電設備の更新。キュービクル設置スペースが無く2面体で奥行1000㎜ぐらいで検討されるが、通常機器配置では不可能である事がわかる。
  • 選定内容
    • 変圧器:1φ50KVA・3φ100KVA
    • 進相コンデンサ:高圧側にSC・SRを配置できず、低圧側にLCユニットとして配置を提案して了承得る。
  • 工夫点と効果:小川電機では、高圧側のSC・SRを配置すると単独で2か所の設置スペースが必要となる所や、一次側にLBS開閉器などのスペースも必要となるので、低圧側に同じ機能を持つ低圧LCユニットを提案しました。低圧LCユニットはSC・SRは一体型で設置スペースが省スペースで設置可能になり、また開閉器が低圧側ということでブレーカーの設置で良いので、函体1面のスペースが不必要となりました。

【事例2】老朽化した商業ビルのキュービクル改修

  • 課題:ビル屋上に設置された既設キュービクルの劣化。屋上設置という事で既設キュービクルの基礎増設は躯体構造計算上難しいと言われたので、どの様に既設基礎内で納めるかが課題となる。
  • 選定内容
    • 変圧器:1φ50kVA ・ 3φ 50kVA
  • 工夫点と効果:既設のキュービクル設置年数が35年以上前という事もあり、現状ビル屋上の構造計算までは資料もなく対応不可能とのことで、再度現在の商業ビル全体の1~2年の電気使用量資料を見せて頂きました。すると、3φ75KVA動力トランスに50%以上の空き容量があることがわかり、小川電機では3φ75KVAから3φ50KVAのトランスを提案させて頂き設置させて頂きました。

10. 変圧器・進相コンデンサ設備に関するよくある質問

変圧器や進相コンデンサの更新・選定にあたり、お客様からよく寄せられるご質問と回答をまとめました。2026年の基準変更やPCB処理期限、相談手順などの不安解消にお役立てください。 

Q1:変圧器の基準の変更があったと聞きますが?

回答:はい!2026年4月より第三次トップランナー基準の変更が有りました。

参照元:トップランナー変圧器第三次判断基準 2026年度スタート(一般社団法人日本電機工業会)

Q2:電気の使用量はどの様に調べたら良いでしょうか?

回答:基本は電力会社様からの毎月請求書が届くと思いますが、その請求書に記載はあると思います。

Q3:初めに誰に相談すれば良いでしょうか?

回答:キュービクルの保安管理は主任技術者様にお任せしていると思います。まずは主任技術者様に相談をしてみてください。技術的な相談にも乗って頂けると思います。その上で当社に相談頂けるとより一層理解が出来て、次のステップに移りやすくなると思います。

Q4:PCBが含まれている場合の処理期限が有りますか?

回答:はい!高濃度PCBの処理期限は終りましたが、低濃度PCB処理期限は2027年3月31日までとなりますので注意してください。

参照元:低濃度PCB廃棄物早期処理情報サイト(環境省)

Q5:変圧器にも進相コンデンサにもPCBは含まれてますか?

回答:はい!どちらにも含まれている可能性はあります。主任技術者様もしくは出入りされている電気工事会社様にご確認ください。

11. まとめ

キュービクル設計における変圧器と進相コンデンサ設備のポイントを改めて振り返ります。

  • 変圧器容量は、設備容量の単純合算ではなく、稼働率(需要率)と力率を加味した最大需要電力から適正選定する。
  • 進相コンデンサ容量は、三相動力変圧器容量の「約1/3」を選ぶことで、無駄なく目標力率(95〜100%)に改善できる。
  • 直列リアクトル(6%)は、高調波対策と突入電流防止のため、コンデンサとのセット設置が鉄則。
  • キュービクルの省スペース化・既設改修の省スペース課題には「低圧LCユニット」が極めて有効。

建物の電力需要に合わせた適切な選定を行うことで、イニシャルコストの抑制と、毎月の電気料金(ランニングコスト)削減の両立が可能になります。設備更新や新設の際は、現場の運用データと設置スペースの制約をしっかりと把握し、最適な構成を検討していきましょう。

キュービクルを安心・安全に運用するためには、適切な選定が欠かせません。信頼できる業者を選び、実績に基づいた容量選定を行い、将来の電力需要を見越した計画を立てることが重要です。

創業60年以上の実績を誇る小川電機株式会社では、キュービクルの容量選定から設置後の点検、部品交換・修理まで、幅広く対応しています。安心・安全な電力環境を提供するため、ぜひご相談ください。

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