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長年キュービクルを扱ってきた実績のある小川電機株式会社の前田さん(一級電気施工管理技士)に、「キュービクルの交換について事業者が知っておくべきこと」というテーマで話を伺い、プロの目線からご回答頂いた内容を記事にしています。

キュービクルを長期的に使用している事業者の方、将来を見据えて交換に係る情報を知っておきたい事業者の方にご一読いただきたい内容です。

キュービクル交換の必要性

キュービクルは発電所・変電所から流れてくる高圧(6,600ボルト)の電を、商業施設や店舗、工場、オフィスビルなど、さまざまな施設使用する100ボルトor200ボルトまで減圧する変電設備です。

長期使用すると部品の経年劣化により様々な弊害が出てくるため、定期的にメンテナンスし、必要に応じて部品もしくは設備一式を交換する必要があります。

しかしながら、キュービクルを交換せず長期使用することで具体的にどんなリスクがあるのか、わからないという方もいるのではないでしょうか?

ここでは、キュービクル交換の必要性を理解いただくため、長期使用によるリスクと、交換によって得られる恩恵について解説します。

長期間使用のリスク

キュービクルは、発電所・変電所から来た高圧電気の減圧を担うトランス(変圧器)、受電する高圧電力を必要に応じ遮断する遮断機、回路の開閉により低圧電力の配電を行う開閉器などの部品で構成される電気設備です。長期的にキュービクルを使用するとこれらの部品が経年劣化し、性能が著しく低下します。

具体的には、変圧プロセスでの電気効率が低下し、導入時よりも余計に電力を消費するようになり、これはランニングコストの増大につながります。また、劣化した状態で使用を続けると、やがて完全に故障し漏電を起こすようになります。漏電の程度が大きいと火災や停電といった重大事故に発展し、さらに事業所外への波及事故となった場合は関係各所への説明や賠償など、損害は計り知れません。

キュービクル本体を交換するメリット

次に、キュービクルを交換することで得られるメリットについて解説します。主なメリットは次の2点です。

  • 電気効率が回復して省エネになる
  • 波及事故や停電を防止できる

電気効率が回復して省エネになる

劣化していた部品もしくは設備一式が新品になるため、低下していた電気効率が回復し、結果的に省エネになります。ランニングコストが低下するので、長い目で見れば経済的にもプラスに働きます。

事故を防止できる

先述の漏電による火災や停電といった事故を防止できることも大きなメリットです。

事故が起こると事業所の他設備にも被害が及んだり、もっとひどい時には周辺の建物まで火災が広がったり、停電地域が拡大したりします。取り返しのつかない事態に陥る前に、少しでも怪しいところがあればまずはプロに相談してみましょう。

キュービクル交換の時期

続いて、キュービクルを交換するタイミングと、交換時期の見極め方について解説します。

一般的な交換時期

キュービクルの一般的な交換時期は15年です。15年という数字は、キュービクルに使用される部材や、心臓部といえるトランスの耐用年数が概ね15年程度であることが根拠となります。

ただし、電力使用量や使用環境、メンテナンス状況によっては劣化が早く進んでしまうため、もっと早期に交換が必要になる場合もあります。日々のメンテナンスは怠らないようにしましょう。

交換の判断基準

先述のとおり一般的なキュービクルの交換時期は15年~ですが、メンテナンス時に異常が見られた場合は、もっと早期に交換が必要になるケースもあります。

キュービクルを運用している事業者には定期的な保安点検の実施が義務付けられています。毎月もしくは隔月1回の月次点検と、毎年もしくは3年に1回の年次点検があります。主な点検内容は次のとおりです。

  • キュービクルの異音や異臭、損傷や劣化、汚損などがないか
  • キュービクルの周辺に危険になりそうなものが落ちていないか
  • 機械や配線が問題なく取り付けられていて、過熱状態などになっていないか
  • 保安装置や監視装置などが正常に取り付けられていて、作動しているか
  • 土台部分やフェンス、キュービクルの外側に損傷がないか

これらのメンテナンス項目で異常が発見されると、さらに詳しく漏電や機器故障の有無などを確認します。異常の発生原因が機器の劣化・故障であった場合、部品もしくはキュービクルそのものを交換することとなります。

保安点検を怠ると交換のタイミングを見逃すことになります。確実に実施し、点検者へのヒアリングを密に行いましょう。

キュービクル交換工事の流れ・手順

続いては、いざキュービクルを交換することになった場合の対応の流れを解説します。細かな流れは業者によって異なるため、本記事では当社小川電機に見積~工事を依頼していただいた場合を想定して解説します。

交換工事の見積から設置完了までの大まかなステップは下図のとおりです。およそメーカー標準のキュービクルであれば4~5か月でキュービクルの交換・設置が完了します。

STEP1:見積申込

最初に専用の申込フォームから見積をお申込みください。ご連絡いただいたメールアドレス宛に担当者よりご連絡し、1回目の打ち合わせ日時を調整いたします。

STEP2:打ち合わせ(1回目)&現場調査

交換工事に係るご説明やご依頼者様の疑問に回答するため、打ち合わせを行います。また、併せて現場調査も実施し、現在のキュービクルの設置状況、当日の搬出・搬入方法などを確認します。

STEP3:見積提出

1回目の打ち合わせ・現場調査から20日前後で、担当者より見積費用とその内訳を提出します。内容に合意いただけた場合、2回目の打ち合わせ日程を見積提出から1~2週間程度で調整いたします。

STEP3:打ち合わせ(2回目)

見積内容のご説明と最終確認のため2回目の打ち合わせを行います。ご要望に応じてオンラインでの打ち合わせも可能ですので、お気軽にお申し付けください。

※1回目の打ち合わせに関しては、現場調査を併せて行うためオンラインでの実施は不可となりますのでご注意ください。

STEP4:契約書締結

2回目の打ち合わせから1~2週間で、担当者より契約書を提出します。契約書の内容に合意いただければ、ご依頼者様の都合を鑑みて施工日を調整します。

STEP5:施工開始

契約書締結から2~3か月以内を目安に施工を開始します。大きなトラブルがなければ、およそ2~3日で交換工事は完了します。

STEP6:施工完了

接続確認、ご依頼者様の確認をもって施工を完了します。

キュービクル本体の交換にかかる費用と期間

キュービクルの初期費用は下の表のとおりです。また、設置費用は設置場所の構造や立地などによって異なります。お問合せフォームからご相談いただければ、詳しい費用をお見積り致します。

キュービクル本体を交換する場合、かかる費用は初期費用(本体価格と設置費用)です。

施設例本体価格
100kWコンビニ、小規模店舗250万円前後
200kW中規模店舗、小規模工場300~500万円
300kW中規模工場、スーパーマーケット500~700万円
500kWテナントビル(大規模)、製造工場、病院800万円~

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キュービクル交換、設置に関する補助金制度

キュービクルそのものには補助金は出ませんが、内蔵されているトランスの交換には補助金が出ることがあります。

ただし、すべてのトランスに対して補助金が出るわけではありません。補助金が出る条件は、国が認めた省エネ基準(トップランナー基準)を満たしたトランスに交換することです。当該補助金制度は、エネルギー消費効率に優れた機器の普及によってCO2排出量の削減・地球環境の保全を目指すための制度ですので、交換後の省エネルギー率が重要になります。

キュービクルの交換にあたって注意・確認すべきこと

続いて、キュービクルを交換するうえで注意しなければならないことを3点解説します。気になることがあれば、業者へのご相談時や現場調査の段階で確認してください。

  • 設置スペース・基礎をそのまま使えるか
  • 搬入経路を確保できるか
  • キュービクルを部材ごとに交換することはできるか

設置スペース・基礎をそのまま使えるか

キュービクル設置には、基礎の打設が必要です。同じ機種のキュービクルに交換する場合は基礎を流用できるため、交換費用は設置時にかかった費用よりも基本的には安くなります。

ただし、交換前後でキュービクルの仕様が変わった場合は基礎を流用できないことがあります。この場合、基礎を作り直すことになります。同じ場所に設置する場合は必要に応じて古い基礎を解体するなど、想定しているよりも工事費用が高額になってしまうことが想定されます。

交換しようと思っているキュービクルのサイズや設置条件をよく確認してみてください。

搬入経路を確保できるか

キュービクルは、取り扱う電気容量によってはサイズが大きく、搬入に苦労することがあります。施工日に搬入経路を確保できないと設置できなくなってしまうため、現場調査時に業者と一緒に確認しましょう。

また、「設置時と同じ経路で搬入できるから大丈夫」と思っている方も注意が必要です。長い年月のうちに様々な設備を設置して当初の搬入経路が塞がってしまったケースもありますので、この場合は経路を塞いでいる設備を移動できるか、はたまた別の経路を用意できるか調査する必要があります。

キュービクルを部材ごとに交換することはできるか

技術的には、どの部材であっても交換することは可能です。しかし、あまりにも小さい部材のみの交換は請け負ってくれないケースが多いです。

小川電機の場合、次のものは交換対応を受け付けております。

  • トランス
  • UGS(高圧キャビネット)
  • LBS(高圧交流負荷開閉器)
  • PAS(気中負荷開閉器)

交換にかかる期間は、部材によってまちまちです。翌日交換できるものもあれば、数週間かかるものもあります。 現場調査をした上で交換が必要な部材を選定します。内訳と見積もり費用をお客様にご提案し内容に合意していただけたら工事日程を決定という流れになります。

「小川電機株式会社」について

小川電機株式会社は、「電気施工管理技師」「電気工事士」など社員の専門資格取得を積極的に推進しており、キュービクルに関しては国内トップクラスの知見を持つ企業です。中古キュービクルの設置を検討していたり、選び方に不安をお持ちだったりする方は、ぜひ一度小川電機にご相談ください。

会社名小川電機株式会社
会社設立1963年(昭和38年)3月21日
事業内容電設資材・住設機器・家電製品の総合卸商社
所在地大阪本社:〒545-0021 大阪府大阪市阿倍野区阪南町2丁目2番4号
東京支社:〒108-0023 東京都港区芝浦2-15-16 田町KSビル2F
他多数
資本金90,000,000円
代表者代表取締役会長 小川 能理夫
代表取締役社長 小川 雄大
従業員365名(グループ計)
ホームページhttps://www.ogawa.co.jp/

まとめ

キュービクルの交換に関わる重要な情報として、交換のタイミングや申し込み~設置完了までの流れ、費用感、注意点について解説しました。本記事の内容をまとめると下記のとおりです。

    • キュービクルを長年使用していると部品が経年劣化し、消費電力の増大や停電・火災といった事故に発展する可能性がある。
    • 一般的な交換時期は15年~であるが、保安点検時に部品の損傷や故障が見られた場合にはもっと早期に交換する必要がある。
    • 小川電機社に申し込みいただいた場合、およそメーカー標準品で約4~5か月で交換・設置が完了する。
    • キュービクルの交換費用は本体価格と交換工事費用の総額であり、本体価格は電気容量によっておおよその相場が決まっている。
    • トランスを国が認めた省エネ基準(トップランナー基準)を満たした機種に更新する場合、補助金制度を利用することができる。
    • 交換にあたっては基礎を流用可能か、搬入経路を確保できるか、事前に確認が必要である。
    • 部品ごとの交換も、ものによっては可能である。

キュービクルの交換を怠ると、周辺地域へ波及するような大事故に発展する可能性があります。長期使用による危険性を正しく認識し、先を見据えた対応を心がけてください。

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この記事の監修者:前田恭宏さん

氏名前田恭宏
経歴小川電機勤務歴35年。年間15~20基、過去5年で100基以上のキュービクル取扱実績有り。1級電気施工管理技士。
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