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私たちの身近な場所に存在している『消火器』。生活の安全の為にも必要不可欠なものではありますが、ただ置いてあるだけではありません。家、オフィス、施設ともに設置するのにも決まりというものがあり、きちんと理由もあるのです。

 

これからオフィスや店舗を構えようとしている人、一家の主はもちろんですが、今回は見て知って為になることを多くまとめていきますので最後まで読んでいってください。

消火器とは?まずはきちんと知っておきましょう!

そもそも消火器とは何なのか……。みなさんは単純に「消火器なんてどれも一緒でしょ……」と思っている人も多いかもしれませんがとても奥が深いのです。

 

消火器は人の暮らしを支えていると言っても過言ではないもの。安心して生活する為にもきちんと設置が義務づけられています。

 

防災訓練などで実際に使用したことがある人もいるかもしれませんが、大半の人は使用方法も知らなかったりします。消火器の重要性、どうして暮らしに必要なのかを理解し、知識としてしっかり植え付けましょう。

消火器は全てが一緒ではない!特性を理解することが大事

まずはきちんと消火器の基礎を把握しましょう。消火器は消防隊の人たちが火事で使用しているものとは少し違い、火事の最初の段階で使用するものです。なので一般の人でも使用できるよう設備されています。

 

昔の消火器は使用しづらいものだったり、女性や年配の方は簡単に使用できなかったりと不便がありましたが、改良を重ね現存している消火器は誰でも使用できるようになっています。

 

みなさんは消火器の特性は?と聞かれたらどう答えることができますか?消火器の中には水が入っている?泡状のもの?粉末剤?しっかりと理解していますか?

 

どれも一緒ではない、それぞれに特性があることを知り、理解することできっと役立つことも多いです。まずはどんな種類の消火器があるのかを見ていきましょう。

消火器には種類がたくさん!適したものを選びましょう!

消火器はどれも同じではなくたくさんの種類があります。火を扱う店舗、工場、船舶にはどのような消火器が設置されているのかを知っていますか?

 

家に置かれている消火器とは種類が違うことを知っていますか?まずは特性をしっかり知ること。どのような消火器があり、どのようなものを設置すればいいのか、きちんと意味があるということをしっかりと把握しましょう。

「火災種別」と「薬剤種別」について

消火器には「火災種別」と「薬剤種別」という種類の特性を考えて選ぶことが重要になってきます。これは基本中の基本なのでしっかりと把握しておきましょう。

火災種別とは?

火災種別というのは何が原因で火災が起きたか、ということになります。例えば木材が燃えてしまった火災なのか……、工場などで油が原因で火災になってしまったのか……。その種類が消火器の種類とも大きく関係してくるのです。

普通火災(A火災)

木製品、紙類、繊維製品、ゴム、樹脂などが燃焼物の火災

油火災(B火災)

ガソリン、灯油や石油、天ぷら油、その他油系が燃焼物の火災

電気火災(C火災)

通電中のコンセント、電気設備などが原因の火災

薬剤種別とは?

今度は消火器からどのような成分が放射されるか、という種類になります。先程紹介した火災の種類によっては使用してはいけない薬剤種もあるので気を付けましょう。

粉末系消火薬剤

リン酸アンモニウムを主成分とした粉末系消火剤。炎の抑制効果が高く素早い消火ができるというメリットがあるのですが、浸透性がないので炎が再燃する可能性もあります。

 

放射時間も短いので火元をしっかり狙うことが大事になってきます。木製品や紙類など、一般的な燃焼物の消火に適した薬剤となっています。

水系消火薬剤

水系消火器の一番の利点は冷却効果が高く再燃を防止することができます。炭酸カリウム成分だったり、泡状のものだったりと様々で、火災種別に合わせて消火が可能となっているのです。

ガス系消火薬剤

火災の対象物に即座に入り込み、窒息効果で素早く消火することができます。消火薬剤がガスなので電気施設などでも対応可能、ただし窒息消火の為、設置場所が法令により定められる場合があります。

消火器選びのポイントとは?

消火器は役割の範囲というものがあり、地面から天井までに火が到達するまでの間をされています。なので一番のポイントとしては、消火対象物を予想し対応する消火器を選ぶことがとても重要になってきます。

 

一般家庭を含む飲食店であれば、上記A火災やB火災、PCや精密機器を多く利用しているオフィスなどにはA火災とC火災を予測し、その消火器をきちんと設置すること。その場に適した消火器の準備をしておくことが重要なのです。

「住宅用」と「業務用」消火器について

消火器には住宅用消火器、業務用消火器の2種類があります。住宅用消火器の購入に関しては簡単ではあるのですが、業務用消火器は法で定められた設置義務のある消火器。同じ消火器であっても全然意味が違ってくるのです。

住宅用消火器とは?

住宅用消火器はその名の通り住宅火災に適応した消火器として製造された「蓄圧式消火器」で、誰でも簡単に使用できるように作られています。

 

「蓄圧式消火器」とは、消火器本体にあらかじめガスを蓄圧している消火器で、常に容器内に圧力がかかっています。使用時にレバーをにぎるとそこに圧力がかかり薬剤が流れ込んで噴射される仕組みになっています。

 

簡単に誰でも使用できるようになっているので破裂するリスクなどは少なく、安全性にとても優れています。安全性、確実性、操作性など様々な利点があるのが住宅用消火器なのです。

業務用消火器とは?

業務用消火器は法で定められた設置義務のある消火器で、建物の用途以外にも車や船などの一定の基準で設置が義務づけられているものです。

 

先程紹介した火災種別のA~C火災で分かれていて、消火器にはその表記が絵表示と能力単位で表示されています。

 

業務用消火器は容器の色に規制があったり、有資格者の点検が必要だったり、住宅用消火器と違い詰め替えが可能だったりと少し変わったところもありますが、住宅用消火器よりも消火能力や使用範囲が優れているというメリットもあります。

消火器の種類は様々、適したものを設置しましょう

引用元:日本消火器工業会

 

上記の表は消防庁による消火器の各種類の特性を表したものです。表にはありませんが、他にも加圧式や転倒式など様々な種類があり、火災の種類によって適した消火器があるということになります。

 

これまでに紹介してきた消火器をきちんと知り、その場にあった消火器を生活の安全の為にもきちんと設置することを心掛けましょう。

消火器の使用方法について学びましょう!

消火器の種類がわかったところで、実際に消火器を使用したことがある人はどのくらいいるでしょうか。いざという時に使用できないのでは設置してあっても意味がありません。

 

地域によっては避難訓練や防災活動があったりもするので参加したほうが良いのですが、行けない人もいると思います。有資格者だけが使用方法を知っていればいいなんてことはありません。

 

生活の安全の為にもきちんと消火器の使用方法を知っておくことが大事なのです。順序立てて紹介していくのでしっかりと把握しておきましょう。

消火器の使い方をわかりやすく説明します

実際に火災が起きたときに慌てない為にもきちんと消火器の使用方法を知っておきましょう。もちろん防災活動に参加ができるのであれば、率先して参加しましょう。

①消火対象物を発見

消火対象物を発見したらまずは周囲の人に知らせることが大事です。全ての火事が簡単に消火できるわけではないこと、一人よりもたくさんの人の協力があればそれだけ消火の可能性が高くなります。

 

さらに火事は自分の家や会社で起きるとは限りません。たまたま火災の場に出くわすこともあるので、まずは周囲の人になるべく大きな声で知らせることを徹底しましょう。

②黄色の安全ピンを抜く

消火器をどこかにぶつけたりしないように注意しながら消火対象物の近くまで運び、消火器についている黄色の安全ピンを抜きます。

 

あまり離れていると消火前に薬剤が尽きてしまうことがあるので、対象物の7~8メートル手前を目安にしましょう。

③ホースを外し消火対象物へ向ける

安全ピンを抜いたらホースを外し消火対象物へ向けましょう。ホースの途中を部分を持つと狙いが定まらないことがあるのできちんとホースの先端を持つようにしましょう。

④レバーを握り放射しましょう

ホースをしっかり持ち消火対象物に向けたらレバーを強く握り放射しましょう。力が弱い女性の場合は、消火器を地面に置き放射するという方法もあるので持っているのが困難な場合は地面に置くようにしましょう。

⑤放射時の一番の注意点「逃げ道を確保と手前からの放射」

消火作業にあたる前に一番注意しておかなければいけないことは「逃げ道を確保する」ということ。室内での消火作業の場合は逃げ道を背にし放射、消火の際は対象物より手前から放射、ほうきを掃くように薬剤を放射するようにしましょう。

 

放射時間は消火器の種類によって違います。粉末系消火器の場合は15秒くらい、強化液の消火器の場合は30~70秒くらいです。詳細は消火器自体に記載があるのできちんと確認するようにしましょう。

使用方法をきちんと学び、安全に消火活動を

ここまで紹介した使用方法で安全に消火器を使用するようにしましょう。まず一番大事なのは自分の身の安全です。

 

消火器を使用する際は逃げ道をきちんと確保し自分の安全が確かにあることを第一前提に考えましょう。詳しい使用方法は動画を貼っておくのでしっかり見ておくようにしてください。


引用元:YouTube

消火器の設置基準、設置義務とかはあるの?

消火器はとっても手軽に設置できる消火設備です。しかし、消火器一つでは薬剤にも限りがありますし火災を完全に鎮火させるのは難しくもあります。念のため消火器を設置するとかではなく、設置にはきちんと決まりというものがあります。

 

例えば大型のデパートや施設、学校などの面積の広い場所には防火対象から一定の距離以内に設置しないといけないですし、設置の場所、設置方法にも決まりがあります。今回はその設置基準や義務についてご紹介していきます。

設置義務がある建物や設置場所とは?

では細かい設置場所、義務に値する建物などを見ていきましょう。

設置義務について

消火器の設置が義務付けられている場所は、消防法などできちんと決められています。重要文化財を保管している施設、学校、工場、ホテルや病院などで設置が義務付けられています。さらに面積によって義務付けられている場所もあります。

・床面積が150平方メートル以上、設置が義務づけられている場所
・床面積が300平方メートル以上、設置が義務づけられている場所

 

このように細かく決められているので消火器を設置すべき場所なのかをしっかりと確認しましょう。

設置方法や設置場所について

消火器はどこに置いてもいいわけではありません。消火器は、床から高さ1.5メートルの場所に設置、地震などの天災が起きても落ちてこない場所に置く、さらには「消火器」と書いたプレートも壁に貼る、など細かく決まりがあります。

 

また消火器の設置場所の温度、湿度にも決まりがあり高温多湿、凍結の恐れがある場所に設置してはいけません。また消火器は防火対象物から歩行距離で20メートル、大型の消火器は30メートルのところに設置が必要、建物が複数階ある場合は1階ごとに設置する必要があります。

消火単位と能力単位とはなに?

消火単位というのは「消火設備を設置する基準」となるもの。耐火構造の建物は100平方メートルが1単位、耐火構造でない建物の場合は、50平方メートルが1単位となります。

 

能力単位というのは「消火器の消化能力を現す数値」となり、消火単位が10単位となる建物に対し能力単位3の消火器を設置する場合は「消火器3本以上」が必要となります。

 

このように床面積と消火単位から、設置に必要な消火器の本数を割り出すことができるのです。

設置、整備、点検には資格が必要!

消火器の設置や整備、点検に関しては誰がしてもいいわけではありません。「消防法第17条3の3」で半年に1回以上の整備点検が義務付けられているのと、その整備や点検は「消防設備士」という有資格者が行わなければなりません

消火器の点検方法、義務とは?期限もあるの?

先程説明した通り、消火器の設置や点検などには資格が必要となっていて細かな報告も義務付けられています。点検の後に不備が見つかった場合は即時交換、使用期限が切れている場合にもきちんと対応しないといけません。

 

今回は点検方法や報告の仕方、耐用年数や寿命について説明していきます。

消火器の点検方法を説明していきます!

消火器の点検は細部まで行うことが義務付けられています。火災は起きないほうがもちろん良いのですが、いざという時に使用できないのでは意味がありません。有資格者は点検の際細部まで確認することを徹底しましょう。

本体容器などを細部までチェックしましょう

点検方法は基本的に目視で確認します。溶接部が損傷しているもの、変形しているもの、機能上の支障が考えられるもの、腐食、サビなどがひどいものは破棄の対象になります。消火薬剤の漏れが生じているものも中にはあるので隈なくチェックしましょう。

 

その他の点検すべき箇所は、安全栓の封、安全栓、使用済表示装置、押し金具とレバー操作装置、キャップ、ホース、ノズル、ホーンとノズル栓、指示圧力計などをチェックしましょう。

 

全ての箇所が正常でないと火災時に使用できない場合があります。緊急事態に使用できない消火器があっても意味がないのできちんと点検をすることを徹底しましょう。

整備点検の義務、届出の義務

整備点検は半年に1回以上行わないといけないと「消防法第17条3の3」で定められています。また点検結果は1~3年ごとに設備がある自治体の消防所長、消防署長に届出を行う義務あります。

 

チェック項目や届出を出すための書類は消防庁からダウンロードもできるのできちんと確認しておきましょう。
東京消防庁→ http://www.tfd.metro.tokyo.jp/index.html

消火器には期限があることを知っていますか?

消火器には材質や安全面などを考慮し使用期限というものが設けられています。消火器ごと本体に使用期限等が明記されているのできちんとチェックしておきましょう。

 

・業務用消火器の使用期限→ 約10年
・住宅用消火器の使用期限→ 約5年

 

業務用消火器は薬剤の詰め替えができるのですが、住宅用消火器はできない構造になっているので注意しましょう。また使用期限を過ぎていなくても保管場所などによっては劣化が進行する場合もあります。腐食、傷、変形などが見られる消火器は直ちに交換するようにしましょう。

 

長持ちするようでデリケートな消火器でもあるので保管方法や小まめなチェックは必要不可欠です。また、もし処分するとなった場合はきちんとした方法があります。次に処分の方法に関して説明していくので確認しておいてください。

消火器の処分の仕方について知っておこう

消火器の処分の仕方はきちんと法で定められています。不法投棄やきちんと処分をしないと法律で罰せられる可能性もあるので必ず手段を把握しておきましょう。

リサイクルに協力しましょう!

あまり知らない人が多いのですが、消火器はリサイクルされ、廃消火器の90%以上が再資源化されているのです。消火器のリサイクルの方法は難しいことではないのでその手段、方法を順番に説明していきます。

まずは処分したい消火器の品目を確認しましょう

どんな消火器であってもリサイクルできるわけではありません。リサイクルできる消火器は「国内で製造された消火器」に限ります。外国製の消火器やエアゾール式消火具などは適応外になるので、地域の自治体の処分方法、または販売元や製造元に問い合わせて処分するようにしましょう。

処分方法を選びましょう

消火器の処分方法は以下になります。

①消火器の引き取りを依頼する

特定窓口に連絡し、消火器の引き取りを依頼することができます。主に販売代理店や防災・防犯事業者に依頼することができ、全国に約5,300箇所もあります。住んでいる地域に引き取りを頼めるかどうか一度問い合わせてみるのが良いでしょう。

②直接持ち込むこともできる

特定窓口、指定引き取り場所に依頼し直接処分したい消火器を持ち込むことも可能です。消火器メーカー営業所や廃棄物処理業者が担っていて全国で200箇所以上もあるのでこちらも問い合わせみてみることをオススメします。

③郵便局のゆうパックで回収を依頼する

こちらに関しては法人の申し込みは不可、個人のみに対応しているそうです。ゆうパックでの回収は電話での申し込みが必要となっていて、実際にこちらの利用する人が今とても増えているようです。

 

金額は全国一律2,200円、薬剤量3キロ以下または3リットル以下の消火器が対象となっているようです。

ゆうパック専用コールセンター

0120-822-306

リサイクル窓口を検索し、再資源化へ

耐用年数を過ぎた消火器、傷んでしまった消火器は、メーカー団体がリサイクル窓口を通じ回収し、適切にリサイクルを行っています。なんとその再資源化率は91.9%。地球にも環境にも優しく済むので必ずこの手順でリサイクルとして処分をするようにしましょう。

リサイクルシールの貼付を忘れずに

消火器の処分の際に必要になってくるのが「既販品用消火器リサイクルシール」。このシールも特定窓口にて購入することができます。昔の消火器の場合付属されていないのですが、2010年以降の消火器にはリサイクルシール付で販売されているので無くさないよう保管しておきましょう。

消火器の販売を高額で行う悪徳業者に注意しましょう

点検をした後に処分、交換をすることになった消火器。このタイミングで消火器の訪問販売を行っている悪徳業者が増えています。実際の値段よりも高額に、連絡先も無し、特に高齢者を狙ったケースが急増しているのです。

 

もしそういった訪問販売があった場合、「身分証明書の提示」を求め、拒否をしてもしつこいようであれば警察に連絡をしましょう。また、間違って購入してしまった人でも8日以内であれば「クーリングオフ」が適応されるので消費生活センターへただちに連絡、相談しましょう。

独立行政法人 国民生活センター

公式サイト→ http://www.kokusen.go.jp/ncac_index.html

確かな消火器の知識で防災対策をしましょう!

生活、暮らしの安全の為にも必要不可欠な『消火器』に関して説明してきましたがいかがでしたでしょうか?ここまでの中で知らなかったこともたくさんあったのではないでしょうか。

 

細かい決まり事があったり義務もあったり、新しく家を建てる、起業しオフィスを構える、店舗をオープンする人たちにとっては役立つ内容になったのではと思います。

 

まずは消火器の特性を知り、どういった消火器が必要なのか、どのくらいの面積だから何個必要なのか、きちんとチェックした後に有資格者の指導のもと設置するようにしましょう。火災は起きない方が良いことではありますが、何かあったときの為にも適切な準備をしていってくださいね。

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