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キュービクルを安全に運用し続けるためには、定期的な点検が不可欠です。点検は設備の安全性を確保するだけでなく、電気事業法に基づく法令順守の観点からも必ず実施しなければなりません。

特に、年に一度行う「年次点検」は施設全体を停電させて実施する必要があるため、事前のスケジュール調整が欠かせません。準備を怠ると、業務への支障やトラブルにつながる可能性があります。

今回は、キュービクルに義務付けられている年次点検の概要や実施内容に加え、信頼できる業者の選び方や費用相場まで詳しく解説します。安全で確実な設備運用を行いたい事業者の方は、ぜひ最後までご覧ください。

キュービクルの年次点検とは

キュービクルを設置した場合、電気事業法により定期的な点検の実施が義務付けられています。したがって、設置を検討する段階から、どのような点検が必要になるのかを正しく理解しておくことが重要です。ここでは、年次点検を含むキュービクルの各点検について詳しく解説します。

2種類の点検義務

電気事業法では、キュービクルを「電気工作物」として扱い、すべての電気工作物に対して適切な保守・管理を行うことを義務付けています。つまり、キュービクルを設置した事業者は、必ず定期的に点検を実施しなければなりません。

法令で定められた点検には「月次点検」と「年次点検」の2種類があります。それぞれの内容と目的を理解しておきましょう。

月次点検

月次点検は、毎月実施することが義務付けられている基本的な点検です。頻度が高いため負担に感じるかもしれませんが、実際の作業は短時間で完了し、設備の安全性を維持するうえで極めて重要な役割を担っています。

主な点検項目は次のとおりです。

  • 回路の漏電確認
  • 機器の温度上昇や異常音の有無
  • 外観の目視点検
  • 電圧・電流の測定

このように、月次点検は早期異常の発見に直結するため、決して軽視してはいけません。

年次点検

年次点検は、1年に1回実施する詳細な点検です。月次点検では確認できない内部や細部の劣化をチェックする目的があり、より高度な検査が行われます。

この点検は施設全体を一時的に停電させる必要があるため、事前に綿密なスケジュール調整が不可欠です。特に工場などの生産施設では、早めに現場と調整を行い、余裕を持った計画を立てましょう。

主な点検内容は次のとおりです。

  • キュービクル本体や区分開閉器の外観確認
  • 絶縁抵抗の測定による絶縁状態の確認
  • 配線トラブル時の事故箇所切り離しの確認
  • 蓄電設備の電圧・比重・温度測定
  • 非常用発電機の起動・停止および動作確認

年次点検は、設備全体の安全を長期的に維持するための極めて重要なプロセスです。

キュービクルの点検に必要な資格

キュービクルには高圧電流が流れているため、点検には高度な専門知識が求められます。電気事業法では、点検の実施を国家資格である「電気主任技術者」に限定しており、事業者にはその選任が義務付けられています。

社内に資格保有者がいれば自社で点検を行えますが、在籍していない場合は外部の専門業者に委託しなければなりません。設置前の段階で、自社の体制を確認しておくことが大切です。

外部委託承認制度

資格保有者が社内にいない場合は、「外部委託承認制度」を利用して点検業務を外部に委託できます。

以前は、委託できるのは国が認定した法人や個人の電気管理技術者に限られていましたが、2004年の制度改正により、電気主任技術者(第1種〜第3種)による点検が可能となりました。これにより、以前よりも柔軟な委託が可能になっています。

安全性の確保と法令遵守のためにも、信頼できる資格保有者や業者に依頼し、確実な点検を実施しましょう。

キュービクル年次点検を委託する業者を選ぶ際のポイント

キュービクルの点検を委託する際は、どの業者に依頼するかが安全性を大きく左右します。なぜなら、安全な運用を維持するためには、法令を遵守しつつ質の高い点検を実施できる業者の存在が欠かせないからです。ここでは、信頼できる業者を選ぶために押さえておきたい3つの重要なポイントを解説します。

  • 対応範囲
  • 実績
  • 対応の早さ

対応範囲

まず確認すべきは、業者がどこまで対応してくれるかという「対応範囲」です。

点検のみを請け負い、修理や部品交換には対応していない業者も存在します。こうした業者に依頼すると、修理が必要な際に別業者への外注が発生し、仲介手数料などの追加コストが発生することがあります。

一方、点検から修理・交換まで一貫して対応できる業者であれば、不要な費用を抑えつつスムーズな対応が可能です。コストの最適化と運用効率を両立するためにも、依頼前に対応範囲をしっかり確認しておきましょう。

実績

次に重視すべきは、業者の「実績」です。

キュービクルの点検は高度な専門性を伴うため、現場経験の豊富な業者ほど質の高い対応が期待できます。豊富な実績を持つ業者は、過去の経験をもとに多様な状況に対応でき、点検時の判断精度も高い傾向にあります。

たとえば、部品交換が必要なタイミングを単に使用年数で判断するのではなく、実際の劣化状態を見極めたうえで最適な提案をしてくれます。

このように、経験に基づくノウハウを活かせる業者を選ぶことが、キュービクルの安全性を長期的に維持するうえで非常に重要です。

対応の早さ

キュービクルが故障すると、電力供給が止まり、生産活動や営業に直結する重大なトラブルを引き起こします。そのため、万が一の際に迅速な対応ができる業者を選ぶことが不可欠です。

特に24時間稼働の施設では、夜間や休日にも対応できる体制を持つ業者を選ぶことで、停電による損失を最小限に抑えられます。

緊急時の対応速度は実際に依頼するまで判断が難しいため、日常的なやり取りからレスポンスの速さを確認しておくとよいでしょう。メールや電話の応答、見積書の提出までのスピードをチェックすることで、業者の誠実さや危機対応力を見極めることが可能です。

平常時の対応が迅速な業者ほど、非常時にも的確に動けるものです。信頼できるパートナーとして、スピード感のある業者を選定しましょう。

キュービクルの点検費用の相場

キュービクルの点検費用は、点検の種類によって大きく異なります。一般的な目安として、月次点検は1万円~5万円程度、年次点検は5万円~10万円程度が相場です。ただし、実際の費用は施設の規模やキュービクルの容量、設置環境によって変動するため、あくまで参考値として把握しておきましょう。

正確な費用を把握するには、必ず業者から見積もりを取得することが重要です。このときのポイントは、1社ではなく複数社に見積もりを依頼することです。複数の見積もりを比較することで、費用の妥当性を判断でき、極端に割高な業者を避けることができます。結果的に、適正価格で質の高い点検を依頼できる可能性が高まります。

また、点検の結果、部品交換や修理が必要になる場合には追加費用が発生します。特に修理対応が必要なケースでは高額になることもあるため、事前に予算を確保しておくことが大切です。

想定外の出費で慌てないよう、毎年あらかじめ点検・修繕費用を予算に組み込み、計画的に備えることをおすすめします。

キュービクルの年次点検を怠ることで生じるリスク

キュービクルの年次点検を怠ると、設備の安全性や事業継続に深刻な影響を及ぼすリスクが高まります。特に次の3つは企業経営に直結する重大なリスクであり、放置すると取り返しのつかない事態を招く可能性があります。

  • 波及事故リスク
  • 停電事故リスク
  • 費用増大リスク

ここでは、それぞれのリスクについて解説します。

波及事故リスク

波及事故リスクは、キュービクルの故障などによって発生した停電が、電力会社の配電網を通じて周辺地域に広がるリスクです。自社だけでなく、近隣の工場や病院、商業施設などにも影響が及び、多額の損害賠償を求められる可能性があります。

このような波及事故の多くは、設備の自然劣化を放置することが原因です。定期的な点検と部品交換を実施していれば防げたケースも少なくありません。さらに、点検を怠ったことが原因と判断されると、保険の適用外となるケースもあります。その場合、損害賠償を企業が直接負担することになり、経営に深刻な打撃を与えかねません。

社会的信用と経済的安定を守るためにも、波及事故リスクを理解し、定期的な点検を欠かさないことが重要です。

停電事故リスク

停電事故リスクは、虫や小動物がキュービクル内部に侵入し、感電・短絡を引き起こすことで停電が発生するリスクです。電線の引き込み口などの開口部は、通常ネットで塞がれていますが、経年劣化により破損することがあります。

定期点検を行っていれば、こうした破損を早期に発見し対処できますが、点検を怠ると気づかないまま放置され、停電事故に直結するおそれがあります。

停電が起きると、生産ラインや営業活動が停止し、売上損失や納期遅延などの実害が発生します。さらに、停電が波及事故に発展する可能性もあるため、非常に危険です。

安定した事業運営のためにも、停電事故リスクを軽視せず、定期点検を確実に実施することが必要です。

費用増大リスク

費用増大リスクは、点検を怠ることで劣化した部品を見逃し、結果として電気効率が低下して余分な電力を消費し続けるリスクです。電気効率の悪化は電気料金の増加を招き、長期的には大きなコスト負担となります。

また、劣化が進んでから修理や交換を行う場合、緊急対応となり、通常よりも高額な費用が発生することがあります。キュービクルは24時間稼働しているため、こうした小さな非効率が積み重なると、年間で無視できない損失となります。

費用増大リスクを防ぐためにも、定期点検を継続的に行い、最小限のコストで安全かつ効率的な運用を維持しましょう。

まとめ

キュービクルの設置後は、電気事業法に基づき月次点検と年次点検の実施が義務付けられています。どちらも安全な運用に欠かせない重要な点検であり、設備の劣化や故障を未然に防ぐためにも必ず実施しなければなりません。

ただし、点検を行えるのは国家資格である電気主任技術者に限られるため、社内に資格保有者がいない場合は外部委託が必要です。この際、依頼先の業者選びが非常に重要なポイントになります。

キュービクルの安全性を維持するには、実績と技術力を兼ね備えた業者に点検を依頼することが必要です。経験豊富な業者であれば、これまでの現場経験をもとに最適な判断と的確なアドバイスを行い、長期的に安定した電気設備の運用を支えてくれます。信頼できる業者を選び、法令を遵守した定期点検を継続することで、事故やトラブルを未然に防ぎ、安心・安全な電力環境を保つことができるのです。

創業60年以上の実績を持つ小川電機株式会社では、キュービクルの設置から点検・修理・部品交換まで一貫して対応しています。積み上げてきたノウハウをもとに、安全で信頼できる電気設備環境の構築を全力でサポートいたします。キュービクルに関するお悩みやご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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