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トランスが故障すると、電気が使えなくなり、事業継続が難しくなるおそれがあります。そのため、経営への影響を抑えるには早期復旧が重要です。一方で、入れ替えにどの程度の費用がかかるのか、不安に感じる方も少なくありません。

本記事では、トランス入れ替え費用の相場を構成する項目について詳しく解説します。入れ替えが必要になるケースや工事時の注意点、早期入れ替えを実現するための重要なポイントも紹介します。費用の考え方を知りたい方や早期復旧を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

▼この記事のポイント

  • トランスの入れ替え費用は、本体価格・工事費用・古いトランスの処分費用で構成されます。
  • 不具合や経年劣化、PCBの含有が確認された場合は、業者に入れ替えの要否を判断してもらう必要があります。
  • 早期復旧を目指すなら、施工業者の選定と並行して、在庫を保有する仕入先への相談が重要です。

トランスの入れ替えが必要になるケース

トランスの入れ替えが必要になる主なケースには、次の3つが挙げられます。

  • トランスの不具合
  • トランスの寿命
  • PCBの含有

電圧を変換するトランスの故障は、大きな問題や事故につながるおそれがあるため、安全を確保するには適切な対応が欠かせません。特に、キュービクル内のトランスに問題が起きると、電気が使えなくなる場合があります。事業を継続するためにも、迅速な対応が求められます。

それでは、どのような状態になったときにトランスの入れ替えを検討すべきなのでしょうか?ここからは、トランスの入れ替えが必要になるケースを順に確認します。

トランスの不具合

トランスの不具合とは、破損や油漏れ、異常振動など、正常な運転に支障を及ぼす状態です。特に、次の状態が確認された場合は、業者へ連絡し、入れ替えが必要かどうかを判断してもらう必要があります。

  • 目視点検で破損やさびなどの劣化を確認した場合
  • 絶縁油の漏洩が発生した場合
  • 異常な温度上昇、異常な振動、異音が発生している場合
  • 絶縁油の劣化や絶縁抵抗値の低下が発生している場合

ただし、これらの状態が確認されたからといって、必ずしも入れ替えが必要とは限りません。放置すると故障や事故につながる危険性があるため、いずれかの状態が見られたら、早めに業者へ点検を依頼してください。

トランスの寿命

トランスの寿命は、法定耐用年数15年に対し、実際の使用年数は20年から30年程度が目安です。

ただし、劣化の進み方は使用状況や負荷状況によって大きく変わります。特に、負荷変動の大きい設備がある場合は、耐用年数が短くなる傾向があるため注意が必要です。ホコリや湿気が多い場所に設置されているトランスも劣化しやすいため、日頃の点検が重要です。

劣化を放置すると大きな問題につながるおそれがあります。業者による定期点検を実施し、状態に応じて適切に処置してもらいましょう。

PCBの含有

PCB含有トランスとは、有害物質であるPCBが絶縁油などに含まれる古いトランスです。PCBを絶縁油として意図的に使用した「高濃度PCB」の機器と、再生絶縁油などを通じて意図せず汚染された低濃度PCBの機器があり、処分期限が異なるため注意が必要です。

低濃度PCB廃棄物の処理期限は、2027年(令和9年)3月31日と定められています。該当する場合は迅速な対応が必要です。なお、高濃度PCB廃棄物の処分期限は2023年3月31日で、すでに終了しています。

期限を過ぎても所有している場合は法令違反となり、環境大臣または都道府県知事から改善命令が出されることがあります。深刻な問題へ発展させないためにも、早めに対応することが重要です。

また、命令に従わなかった場合や届出を怠った場合は、PCB特措法に基づき、3年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります。決して軽く考えず、適切に対応してください。

トランス入れ替えの費用相場

トランスの入れ替え費用は、主に次の3つで構成されます。

  • 本体価格
  • 工事費用
  • 処分費用

ここでは、トランスの入れ替えにかかる各費用の考え方を詳しく確認します。

本体価格

トランスの本体価格は、容量やタイプによって大きく変わります。そのため、一律の相場を把握するのは簡単ではありません。

一方で、入れ替え費用は、その後の資金繰りにも影響します。検討を始めた段階で容量とタイプを伝え、正確な見積もりを取りましょう。おおよその予算も伝えておくと、予算に応じたプランの提案を受けられる場合があります。

見積もりを依頼する際は、業者の実績も重要な判断材料です。実績豊富な業者であれば、経験に基づくノウハウを活かし、予算に合わせたプランを提示してくれる可能性があります。すべてが希望どおりになるとは限りませんが、経験があるからこそ実現できる提案もあります。見積もりを取る前に、業者の実績を確認しておきましょう。

なお、モールドトランスは油入トランスより価格が高くなるものの、メンテナンス性だけでなく安全性にも優れています。気になる場合は、見積もりを依頼する前に業者へ希望を伝え、2パターンの見積もりを出してもらうのも1つの方法です。

工事費用

工事費用は、トランスの容量や設置場所の状況によって大きく変動します。そのため、本体価格と同様に一律の相場を把握するのは難しく、正確な費用を知るには見積もりが欠かせません。

工事費用は、基本的に次の3つで構成されます。

  • 古いトランスの撤去費用
  • 搬入費
  • 設置工事費用

注意したいのは、撤去するトランスの種類です。油入式トランスを撤去する場合は、絶縁油の抜き取りなどの作業が必要になるため、ほかのトランスと比べて費用が高くなることを理解しておきましょう。

工事の内容や規模によっては、仮設電源を設置するケースもあります。この場合は工事費用に仮設費が加算されるため、見積もりを確認する際に注意が必要です。

古いトランスの処分費用

古いトランスの処分費用とは、入れ替え時に撤去した機器を適切に処理するための費用です。金額はそれほど大きくないと考える方もいますが、PCBなどの有害物質を含む古いトランスでは法的な手続きが必要となり、想定以上の費用がかかることがあります。そのため、処分費用も事前に把握しておくことが重要です。

PCB廃棄物は特別管理産業廃棄物に該当するため、誰でも処分できるわけではありません。収集・運搬は、特別管理産業廃棄物の収集運搬業許可を取得した業者に限られます。また、処分は環境大臣の認定を受けた無害化処理認定施設などで行う必要があります。

つまり、トランス本体の調達や入れ替え工事とは別に、専門の許可業者への依頼が必要です。処分にあたってはPCB濃度の分析や自治体への届出も必要になるため、費用だけでなく、時間にも余裕を持たせて計画しましょう。

なお、分析費用や処分費用の一部を助成する制度も設けられています。活用を検討する場合は業者へ相談し、適切なアドバイスを受けてください。

トランスの入れ替えにおける注意点

トランスの入れ替えでは、依頼先、仮設電源、スケジュールの3点に注意が必要です。

  • 信頼できる依頼先を選ぶ
  • 仮設電源の有無を確認する
  • 無理のないスケジュールを作成する

ここからは、トランスの入れ替えを進める際の注意点を順に確認します。

信頼できる依頼先を選ぶ

依頼先は、実績と対応力を基準に選びましょう。トランスの入れ替え工事は停電させた状態で行うため、できるだけ早くスムーズに終わらせる必要があります。そのため、さまざまな状況へ対応できる業者を選ぶことが重要です。

業者の中には、経験が浅いところもあります。経験が不足していると、突発的な出来事が起きた際に柔軟に対応できず、工事がスムーズに進まないことも考えられます。

最悪の場合は工期が延び、工場や商業施設を長期間稼働できず、売上に大きな影響が及ぶかもしれません。売上を守り、工事を迅速に終えるためにも、実績が豊富で信頼できる業者へ依頼しましょう。

ただし、入れ替え工事の完了時期を左右するのは、施工業者の力量だけではありません。どれほど経験豊富な業者でも、トランス本体が届かなければ工事には着手できないためです。

トランスの入れ替えでは、「工事を任せる施工業者」と「本体を調達する仕入先」の2つの視点が必要になります。工事は施工業者に、本体の確保は在庫を保有する商社に、それぞれ相談することで、工期を大幅に短縮できる場合があります。早期復旧を目指すなら、商社への相談も検討してください。

1947年創業の小川電機株式会社は、70年以上にわたって電設資材を取り扱い、数多くのトランスを供給してきた商社です。提案から配送、設置に関するアドバイス、図面・書類の作成まで対応しているため、施工業者との打ち合わせに必要な資料もスムーズにそろえられます。幅広い対応によって、短期間での納期を実現しています。

工事を迅速に終えるには、実績豊富な施工業者を選ぶだけでなく、トランス本体を確実に確保できる仕入先の選定も並行して進めることが重要です。

仮設電源の有無を確認する

仮設電源が必要かどうかは、入れ替え工事の前に確認しておきましょう。仮設電源には、工事中も施設へ電気を供給するためのキュービクルや発電機が使われます。その有無によって工事費用が大きく変わる可能性があります。

キュービクル内のトランスを入れ替える際は、キュービクルを停止させるため、工事中は施設内が停電します。しかし、病院や24時間稼働の工場など、停電が難しい施設もあります。その場合は、仮設のキュービクルや発電機を設置し、電気を供給できる状態にしておかなければなりません。

ただし、仮設電源の設置には少なくない費用がかかるため、簡単に判断できるものではありません。場合によっては、トランスの入れ替え以上の費用がかかることもあります。

停電中の電源確保は非常に重要な問題です。業者へ相談したうえで、施設の状況に合った方法を選んでください。

無理のないスケジュールを作成する

納期を踏まえ、余裕のあるスケジュールを組むことが重要です。国内メーカーの納期は5ヶ月から6ヶ月、大型・特注仕様では約6ヶ月から8ヶ月以上かかる可能性があります。トランスの入れ替えは基本的にすぐ対応できるものではないため、早めに行動しましょう。

ただし、業者によってはトランスの在庫を保有しています。その場合は短納期にも対応できるため、在庫の有無を確認することがポイントです。

事前に入れ替えが必要だと分かっている場合は、トランスの納期を確認し、無理のないスケジュールを作成してください。その際、ほかの電気設備も同時に更新すれば、工事の効率化を図れます。効率が高まることで費用を抑えられる可能性もあるため、設備が多い場合は業者へ相談してみる価値があります。

トランス入れ替えを急ぐ場合のポイント

トランスの入れ替えを急ぐ場合は、在庫を保有する商社に相談し、品質・保証と短納期対応の実績も確認することが重要です。在庫を持つ業者は多くないため、早期復旧を目指すなら、在庫のある仕入先を選びましょう。

ここからは、トランスを早く入れ替えるために押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

  • 在庫の有無を確認する
  • 短納期でも品質と保証は妥協しない
  • 短納期対応の実績を確認する

在庫の有無を確認する

在庫の有無は、トランスの納期を左右する重要な確認項目です。メーカー直販では納品までに5ヶ月から6ヶ月程度かかることが一般的ですが、在庫品があれば、確認が取れた段階で出荷できるため、納期を大幅に短縮できます。

小川電機株式会社では、単相50~300kVA、三相75~500kVAを在庫しているため、該当する場合は最短での出荷が可能です。取扱範囲は単相50~500kVA、三相75~2,000kVAと幅広く、工場や商業施設で使われる容量もカバーしています。

種別

取扱製品

在庫品

単相

50~500KVA

50~300kVA

三相

75~2,000KVA

75~500kVA

短期での納品を希望する場合は、お気軽にご相談ください。

短納期でも品質と保証は妥協しない

短納期でも品質と保証は、長期間使用するトランスを安心して運用するために妥協できない条件です。

電気が使えなければ売上へ影響するおそれがあるため、納期を優先し、品質を後回しにするケースもあります。しかし、品質が確保されていないと、入れ替え後に再び問題が発生する危険性があります。

小川電機株式会社が取り扱うトランスは、JIS・JEC・JEMの各規格に則して設計・製造・試験を実施しています。そのため、短納期でありながら、規格に裏付けられた品質が確保されています。保証期間は出荷から1年で、在庫保有分は同社出荷ベースで1年となっているため、納品後も安心して使用できます。

短納期対応の実績を確認する

短納期での納品が可能かを見極めるには、過去の対応実績を確認することが重要です。特に、納期が厳しい現場で、在庫を活用して工期の短縮に貢献した事例があるかを確認しましょう。

小川電機株式会社は、これまでに納期がシビアな現場にも数多く対応してきました。具体的な事例は、次のとおりです。

事例

概要

EV用急速充電器の設置

在庫対応により、工期の大幅な短縮に成功

工場の設備増設

既存設備の更新に伴うトランスを短納期で納品

太陽光発電所

再生可能エネルギー設備向けに、複数台のトランスをまとめて一括納品

業種や設置環境を問わず、早期の設備稼働に貢献してきた実績があります。早期復旧を目指している場合は、お気軽にご相談ください。必要な情報をご提示いただければ、在庫を確認したうえで、可能な納品日をお伝えします。

まとめ

トランスの入れ替えでは、停電への備えと納期を踏まえたスケジュール調整が重要です。工事では施設内を停電させる必要があるため、実施前にトランスの納期を確認しておきましょう。

ただし、病院や24時間稼働の工場など、停電が難しい施設もあります。その場合は仮設電源を設置したうえで、入れ替え工事を行います。仮設電源の設置には少なくない費用がかかるため、施設の状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

また、トランスの入れ替えは、「工事を任せる施工業者」と「本体を調達する仕入先」の2つの視点で考える必要があります。経験豊富な施工業者へ依頼しても、本体が届かなければ工事には着手できません。早期復旧を実現するには、トランスをいつまでに納品できるかが大きなポイントです。

在庫を保有している仕入先を選べば、納品までの期間を大幅に短縮できる可能性があります。

小川電機株式会社では、単相50~300kVA、三相75~500kVAの在庫を常にそろえているため、最短での出荷を目指せます。一刻も早い復旧を希望する方は、お気軽にお問い合わせください。問い合わせ時に必要な情報をご提示いただければ、在庫を確認したうえで、可能な納品日をお伝えすることもできます。

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