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安全な運用を継続するには、キュービクルの定期点検が法令面でも実務面でも不可欠です。特に電気設備は、故障時に感電や火災など重大な二次被害を引き起こすリスクがあるため、適切な保安管理が求められます。

今回は、キュービクルの保安点検が必要な理由や、未実施によるリスク、外注時の注意点、具体的な点検内容について詳しく解説します。キュービクルの導入を検討している方や、安全性に不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

キュービクルの保安点検が必要な理由

キュービクルを設置した場合、保安点検の実施は必須です。その理由は、「法令遵守」と「安全性の確保」という2つの観点に集約されます。ここでは、保安点検が必要な理由を、この2つの視点から解説します。

法令により定められているため

高圧で送電される電気(約6,000V)はそのままでは使用できないため、一般家庭などでは電力会社の電柱にある変圧設備で低圧に変換されます。これが「低圧受電契約」による仕組みです。

一方、契約電力が50kWを超える場合は「高圧受電契約」が必要となり、利用者側で電圧を変換する設備、つまりキュービクルの設置が求められます。

キュービクルは「自家用電気工作物」に該当し、電気事業法により保安点検が義務付けられています。したがって、施設や企業がキュービクルを設置した場合、点検を実施しなければ法令違反となります。

安全性を確保するため

キュービクルは常に高圧の電気が流れているため、使用中のリスクを完全に排除することはできません。だからこそ、定期的なメンテナンスと点検により、リスクを最小限に抑えることが重要です。万が一の事故を防ぎ、安全な環境を維持するためにも、保安点検は欠かせない取り組みなのです。

キュービクルの保安点検を実施しないリスク

キュービクルの保安点検を怠ると、安全性や事業継続性に関わる深刻なリスクが発生します。最悪の場合、企業の信頼や経営そのものが脅かされる可能性もあるため、注意が必要です。ここでは、保安点検を実施しないことで起こり得る主なリスクについて解説します。

  • 停電リスク
  • 感電・火災リスク
  • エネルギーロス
  • 波及事故リスク

停電リスク

点検を怠ると、部品の劣化や故障を見逃し、突発的な停電につながるおそれがあります。

また、電線やケーブルが通る開口部のネットに破損があると、小動物や虫が侵入し、感電による停電を引き起こす可能性もあります。さらに、雨水の侵入によるショートなども停電の原因となります。

こうしたリスクは、点検によって未然に把握・対処することができます。停電が発生すれば電力供給が止まり、工場や事業所では生産や業務に大きな支障をきたします。特に納期の遅延が発生すれば、社会的信用の喪失にもつながるため、企業にとって極めて大きな損失です。

感電・火災リスク

保安点検を行わない状態でキュービクルに異常が発生しても、その異常に気付くことは困難です。特に漏電は見た目では判断しにくく、放置すれば感電事故や火災につながる危険性があります。実際に、ケーブルの損傷による漏電に気付かず、スイッチ操作中の作業員が感電する事故も発生しています。

こうした人命に関わる重大事故は、企業にとって損害賠償などの大きなリスク要因となり得ます。定期的な保安点検は、これらの事故を未然に防ぐための最も基本的かつ効果的な対策です。

エネルギーロス

キュービクルを構成する部品は、使用を重ねるごとに劣化していきます。保安点検を怠ると部品の劣化に気付かず、適切なタイミングでの交換ができなくなります。その結果、変圧器の変換効率が低下し、余計な電力を消費することになります。

特にキュービクルは24時間365日稼働しているため、わずかなロスでも年間で考えると大きな電気料金の増加につながります。こうした不要な出費は、保安点検を実施していれば回避可能です。気付かぬうちに経営コストを押し上げないためにも、点検は欠かせません。

波及事故リスク

最も深刻なリスクの一つが「波及事故」です。キュービクルが故障し停電が発生した場合、電力会社の配電網を通じて、近隣施設にも停電が波及することがあります。

このように敷地外にまで影響が及ぶと、病院・介護施設・工場・交通機関などの公共性の高い施設にも被害が及び、人命に関わる事態を招くことさえあります。さらに、波及事故の原因が保安点検の未実施である場合、損害賠償や社会的信頼の喪失は避けられず、保険が適用されない可能性もあります。

企業が信用と経済的損失の両面から大打撃を受けるリスクがあることを、十分に認識しておく必要があります。

キュービクルの保安点検に必要な資格

キュービクルの保安点検は、法令により有資格者しか実施できないと定められています。つまり、誰でも行えるわけではなく、点検には国家資格を持つ専門技術者が必要です。

この業務に求められるのが「電気主任技術者」という資格で、電気工作物の工事・維持・運用に関する保安監督を行うための国家資格です。キュービクルを設置した場合、電気主任技術者の選任が義務付けられます。

社内に資格保有者がいない場合は、「外部委託承認制度」を活用して、外部の技術者に業務を委託する必要があります。これは、一定の条件を満たす外部技術者に保安管理を任せることができる制度です。

なお、外部委託には当然ながら費用が発生するため、社内に有資格者がいない場合は、あらかじめ予算にランニングコストを組み込んでおくことが重要です。

キュービクルの保安点検を外注する場合に押さえておきたい基礎知識

社内に電気主任技術者の有資格者がいない場合、キュービクルの保安点検は外注が必要です。ここで重要なのは、「どの業者に依頼するか」という点です。

費用の安さだけで選ぶと、点検の品質が十分でない可能性もあるため注意が必要です。保安点検は、安心・安全な運用環境を保つためのものです。価格と品質のバランスを見極めたうえで、信頼できる業者を選定することが大切です。ここでは、外注時に知っておきたい基本的なポイントについて解説します。

保安点検にかかる費用

キュービクルの保安点検を外部に委託する場合、月額費用はおおよそ1万円〜5万円が相場です。この幅のある価格設定は、施設の規模や設置状況によって費用が変動するためです。

加えて、年に一度義務づけられている年次点検の費用も発生します。こちらは一般的に5万円〜10万円程度とされています。

ただし、これらの価格はあくまで目安であり、実際の費用は設備や契約内容により異なります。そのため、複数の業者から見積もりを取り、比較・検討することが重要です。

複数社の見積もりを取ることで、費用の相場感が見えるだけでなく、各社の対応姿勢や提案内容も判断材料になります。中には、複数年契約を前提とした割安プランを提供している業者もあるため、長期的な視点での比較検討が求められます。

キュービクルを使用している限り、保安点検は継続的に必要です。そのため、「安心して任せられるか」という観点で業者を選ぶことが最も重要です。

業者選びのポイント

費用だけでなく、業者の「実績」に注目することが外注成功のカギとなります。保安点検の品質は業者ごとの経験やノウハウに大きく左右されるからです。

実績豊富な業者は作業効率が高く、点検に不要な人員を割かずに済むため、結果的にコストも抑えられる傾向にあります。また、経験に裏打ちされた判断力により、短時間で的確かつ高品質な点検を実施してくれるのも大きなメリットです。

外注を検討する際は、信頼できるかどうかを見極める材料として、まずは実績を確認することをおすすめします。

キュービクルの保安点検の内容

キュービクルの保安点検には、月に一度実施する「月次点検」と、年に一度実施が義務付けられている「年次点検」があります。月次点検を実施していても、年次点検が別途必要なのは、それぞれの役割と点検範囲が異なるからです。

どちらも安全な運用を支えるうえで欠かせない点検であり、相互に補完し合うものです。ここでは、月次点検と年次点検それぞれの内容について詳しく解説します。

月次点検

毎月行う月次点検では、主に次の項目が確認されます。

  • 目視による外観や異常の確認
  • 漏電の有無チェック
  • 受電盤・配電盤の電圧や負荷電流の測定
  • ブレーカーの温度測定
  • 簡易的な動作確認 など

なお、絶縁監視装置を設置しており、安全性が高いと判断される設備については、月次点検を隔月で行うことも可能です。

年次点検

年に一度の年次点検では、月次点検よりも詳細かつ専門的な検査が実施されます。主な点検項目は次のとおりです。

  • 絶縁抵抗の測定
  • 接地抵抗の測定
  • 継電器・遮断器の連動動作試験
  • 変圧器や遮断器の内部点検
  • 絶縁油の品質試験
  • 蓄電池の各種性能測定
  • 非常用発電装置の起動・停止試験

年次点検は高圧機器に対する精密な作業を伴うため、原則として敷地内の停電が必要となります。そのため、事前に業務への影響を考慮した日程調整を行い、無理のないスケジュールで実施することが重要です。

まとめ

キュービクルの保安点検は、電気事業法により義務化されているだけでなく、安全な電力運用を維持するうえでも極めて重要な工程です。点検を怠ると、停電・感電・火災・波及事故・エネルギーロスといった重大なリスクを招く可能性があり、企業の信頼や経営にも深刻な影響を及ぼしかねません。

保安点検を実施するには、国家資格である電気主任技術者の選任が必要です。社内に有資格者がいない場合は外部委託を検討することになりますが、その際は費用だけで判断せず、点検実績や技術力をしっかりと見極めることが欠かせません。実績の乏しい業者では、作業の質や対応力に不安が残り、結果としてコストやリスクが増える可能性もあるため注意が必要です。

キュービクルは24時間365日稼働する重要設備であり、その管理体制には妥協が許されません。だからこそ、信頼できるパートナーとともに、安定した運用と事故防止を図ることが、経営の安定にもつながるのです。

創業60年以上の歴史を誇る小川電機株式会社では、数多くの保安点検実績を有し、蓄積されたノウハウを活かして質の高いサービスを提供しています。お客様の状況に合わせて、安心・安全な設備運用をご提案しますので、ご不明点などがある場合はお気軽にお問い合わせください。

小川電機株式会社は、創業60年以上の実績を誇り、多くのキュービクル設置の経験を積んできました。その豊富な経験とノウハウを活かし、設置場所や運用目的に最適なプランをご提案いたします。

お客様のニーズに合わせた柔軟な対応を行い、安全で信頼性の高い工事を提供しますので、どんな些細な疑問でもお気軽にご相談ください。常に顧客目線で最良の結果を提供することをお約束いたします。

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