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キュービクルの容量は、選定において非常に重要な要素です。容量が異なれば、電力の使用可能量も変わり、それによって選択すべきキュービクルのタイプが決まります。

容量確認を怠ると、設置後に電力不足や設備の不具合を招くことになりかねません。したがって、適切な容量を選定するためには、その確認方法をしっかり理解しておくことが必要不可欠です。

今回は、キュービクルの容量に関する基本的な知識や確認方法をわかりやすく解説します。容量選定のポイントや、容量を決定する際に重要となる単位の理解を深めることができますので、キュービクル設置を検討している方にとって、非常に役立つ内容となっています。

キュービクルの容量に関する基礎知識

キュービクルの容量を正しく理解することは、適切なキュービクルを選択するために不可欠です。容量が異なれば、建物内で使用できる電力の量が大きく変わるため、状況に応じた容量選択が求められます。これを誤ると、電力の供給に支障をきたす可能性があるため、事前に容量に関する基本的な知識を持つことが重要です。

キュービクルの役割

キュービクル容量を理解する前に、まずキュービクルの役割を理解しておく必要があります。キュービクルとは、発電所から送電されてくる高圧の電気を、使用可能な低圧に降圧するための金属製の箱に収められた電気設備です。

送電される電気は通常、6,600Vと非常に高圧ですが、このままでは家庭や商業施設で使用することはできません。使用するには100Vや200Vの低圧に変換しなければなりません。高圧で送電する理由は、送電中に発生する電力ロスを減らすためです。

一般家庭や小規模な商店、小規模オフィスなどでは、低圧受電契約を結ぶことで、電力会社が電柱の変圧器を使用して自動的に電圧を変換し、電力を供給します。しかし、50kWを超える電力を使用する場合は、高圧受電契約が必要となり、キュービクルを設置しなければなりません。これは、電気事業法で定められていることです。

したがって、キュービクルは電力を多く使用する施設や建物が安全に電気を使用するために必須の設備です。

キュービクルの容量

キュービクルの容量を選ぶ際、最も重要なのは、使用する電力に合わせた容量選択です。

キュービクルの容量は、内部に設置されているトランスの合計容量によって決まります。この容量により、建物内で同時に使用できる電力の量が決定されます。

電気の使用量が多い場合には、容量が大きなキュービクルを選択しなければなりません。したがって、キュービクル容量を判断する際には、使用する電力の状況をよく把握し、適切な容量の選択が不可欠です。

また、キュービクルの本体価格は容量によって異なり、容量を絞り込むことで費用を抑えたいと考える方もいるかもしれません。しかし、容量が足りないと、電力の供給に問題が生じるため、ギリギリの容量を選択するのはおすすめできません。

たとえば、新しいテナントの入居や設備の増設に伴い、使用電力が増える可能性がある場合、容量不足によるトラブルを避けるために、ある程度の余裕を持たせた容量選択が重要です。

逆に、容量不足を避けるあまり、過大な容量を選択することも避けるべきです。過大な容量を選んでしまうと、無駄な設備投資が膨らむ可能性があるため、状況に応じた最適な容量選択が求められます。もちろん、将来的に電力需要が増加することが予想される場合には、初めから大きな容量を選ぶことも一つの方法ですが、その場合でも過剰に選ぶことは避け、無駄のない投資を行うことが大切です。

キュービクル容量の選択は、現状の使用電力を十分に考慮した上で、将来の電力需要も見越した選択を行うことが重要です。そのため、容量選択時には、専門家に相談し、経験豊富な業者を選ぶことが必要です。

キュービクルの容量を知る前に理解しておきたい単位

キュービクルの容量を正しく理解するためには、電気に関する基本的な単位を押さえておくことが重要です。これらの単位は、容量選択や電力の計算に直接影響を与えるため、しっかりと把握しておく必要があります。ここでは、キュービクル容量を理解するうえで覚えておきたい3つの電気単位を解説します。

V(ボルト)

まず押さえておきたい単位は「ボルト(V)」です。ボルトは電気を押し出す力を表し、電圧とも呼ばれます。簡単にいうと、ボルトは電気を流すための圧力のようなもので、「V」で表記されます。家庭用電圧は通常100Vですが、業務用機械や設備などでは200V以上が必要になる場合があります。数字が大きいほど、使用する電気の量が増えることを意味します。

なお、海外では一般的な電圧が220Vに設定されている場合もあります。日本の電化製品を海外で使用する際は、変圧器が必要になることがあります。変圧器を使用せずに海外で日本の電化製品を使用すると、電圧の違いで故障する危険性があるため、電圧の違いについても注意が必要です。

A(アンペア)

次に、アンペア(A)です。アンペアは、電気の流れる量、すなわち電流の大きさを示す単位です。簡単にいうと、アンペアは「1秒間に流れる電気の量」と考えておけば良いでしょう。たとえば、一般家庭で契約される電流量は20Aや30Aが一般的です。

ブレーカーが落ちる原因は、同時に流れる電気の量(アンペア)が契約量を超えた場合です。そのため、頻繁にブレーカーが落ちる場合は、契約アンペアを見直すことで対策できます。目安としては、一人暮らしの場合は20A〜30A、家族が住む場合は40A〜60A程度が一般的です。

VA(ボルトアンペア)/W(ワット)

VA(ボルトアンペア)は、ボルト(V)とアンペア(A)を掛け合わせた値を示す単位で、主にキュービクルの容量を表す際に使用されます。キュービクル容量は「kVA(キロボルトアンペア)」として記載されることが多く、1kVAは1,000VAに相当します。この値を確認することで、キュービクルが供給できる電力量を把握できます。

一方、W(ワット)は、電気機器が実際に使用する電力を示す単位で、一般的に広く知られています。

VAは見かけ上の電力で、実際に消費される有効電力(W)に、電力のロスである無効電力を含んだものです。どちらも数字が大きければ大きいほど、より多くの電力を供給できることを意味します。

キュービクル容量の確認方法

キュービクルの容量は、建物内で同時に使用できる電力量を決定するため、適切な容量選択は電気を安全に使用するために非常に重要です。しかし、運用後に使用電力が変動することもありますので、定期的な確認が必要です。

たとえば、建物内に新しいテナントが入居した場合、電力使用量が増加する可能性があり、その際には現在のキュービクル容量が十分かどうかを再確認することが求められます。ここでは、キュービクルの容量をどのように確認するのか解説します。

報告書を確認する

キュービクルの容量は、定期的に実施される点検報告書で確認できます。

法律により、キュービクル設置後には定期的な点検が義務付けられており、点検は資格を持つ電気技術主任者によって行われなければなりません。社内に資格保有者がいない場合、外部の専門業者に委託することが必要です。

多くの場合、点検を担当した業者は点検報告書を発行します。この報告書にはキュービクルの容量が記載されており、これを確認することで容量を把握することができます。

請求書を確認する

キュービクルの容量は、電力会社から毎月送付される請求書を確認することでもわかります。請求書に記載されている契約アンペア数をチェックすることで、現在契約している電気容量を知ることができます。請求書を確認することで、現在の容量が十分かどうかを確認することが可能です。

また、近年ではペーパーレス化が進み、インターネットで確認する方法が主流となっています。紙の請求書が届かない場合は、契約している電力会社のウェブサイトにログインし、マイページから確認することができます。

キュービクル内の変圧器を確認する

キュービクルの容量は、キュービクル内に設置されているトランス(変圧器)に記載された容量情報を確認することで直接把握することができます。

しかし、注意すべき点があります。それは、資格を持たない人物がキュービクルの扉を開けるべきではないということです。キュービクル内部には常に高圧の電流が流れており、専門的な知識がない状態で内部に入ることは非常に危険です。

万が一、資格を持たない人が内部に入ると、重大な事故や人命に関わる危険が生じる可能性があります。そのため、キュービクルの扉は必ず管理者が鍵を保管し、資格を持たない人が内部に入らないよう徹底して周知する必要があります。安全な運用のためには、この点をしっかりと守ることが最も重要です。

キュービクル容量の決め方

キュービクルの容量を決定する際、専門的な知識が不可欠であるため、素人が簡単に判断することは難しいです。容量選定には、電力計算をはじめとする技術的な理解が必要です。

施設の総容量を把握する

容量を選ぶ際には、まず施設の総容量を把握することが重要です。総容量とは、施設内の全電気設備をフル稼働させたときの使用電力です。この総容量に加え、設備の種類や定格消費電力、使用頻度や使用時間帯などの詳細情報も必要です。これらの情報を基に電力計算を行い、最適な容量を算出します。

とはいえ、予想できない電力消費のケースもあります。たとえば、建物内にテナントが未決定の場合です。テナントによって業態が異なるため、消費電力も大きく変わります。そのため、確実な予測が難しいこともあります。

このような場合には、経験豊富な業者が知識と経験をもとに適切な容量を選定します。業者選びが非常に重要で、経験が浅い業者に依頼すると、電力計算を誤るリスクがあるため、慎重に選定しましょう。

容量選定には余裕を持たせる

容量選定には余裕を持たせることも重要です。最大需要電力だけを基準にすると、同時に大量の電力を使用した際に容量オーバーになる恐れがあります。設備の追加や将来的な使用量の増加を考慮し、余裕を持った容量を選ぶべきです。

通常、最大需要電力の20〜30%程度の余裕を見込むことが一般的ですが、将来的に電力需要の増加が予想される場合は、30〜40%の余裕を持たせるケースもあります。施設の将来計画や季節的な変動も考慮し、最適な容量を選びましょう。

信頼できる業者に相談する

容量選定で後悔しないためには、信頼できる業者に相談することが必須です。業者選びの際は、その業者の実績を確認しましょう。実績豊富な業者は、柔軟に対応し、将来の電力需要に備えたプランを提案することができます。

キュービクル容量を決める際は、さまざまな状況を想定しておくことが大切です。後悔しないためにも、実績のある業者と相談し、しっかりと判断を下しましょう。

まとめ

キュービクルの容量選択は、使用できる電力量に直接影響を与えるため非常に重要です。容量が適切でない場合、電力需要の増加に対応できず、停電や予期しない事故の原因となる可能性があります。そのため、キュービクルの容量が現在の電力需要を満たしているかどうかを確認することは、設備を安全に運用するために不可欠です。

キュービクル容量を確認する主な方法は、報告書や請求書を確認することです。また、キュービクル内に設置されている変圧器を直接確認することも可能ですが、その場合は高圧電流が常に流れているため、専門知識を持たない人物がキュービクルの扉を開けることは厳禁です。この点は、安全運用において非常に重要なルールであり、必ず守らなければなりません。

キュービクルを安心・安全に運用するためには、適切な容量選定と質の高い点検が欠かせません。信頼できる業者を選び、実績に基づいた容量選定を行い、将来の電力需要を見越した計画を立てることが重要です。

創業60年以上の実績を誇る小川電機株式会社では、キュービクルの容量選定から設置後の点検、部品交換・修理まで、幅広く対応しています。安心・安全な電力環境を提供するため、ぜひご相談ください。

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