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電気の容量を増やしたい場合には、高電圧の電気を低電圧に変圧しビルや住宅などで使用できるようにするキュービクルという設備を増設する方法があります。ここでは、キュービクルを導入する場合に知っておきたい、増設のタイミングや工事の流れ、注意点について解説します。

キュービクルの選び方

キュービクルは高電圧の電気をビルや家庭で使用できる低電圧に変圧できる機能を持つため、小規模変電所とも言えます。

キュービクルの定義は日本工業規格(JIS規格)の規定から言うと「公称電圧6.6kV、系統短絡電流12.5kA以下の回路に用いる受電設備の容量4,000kVA以下の高圧受電設備として用いる機器一式を金属箱内に収めたもの」と定義されています。

しかし一般的には、金属箱内に収納された受電設備全般を、キュービクルと呼んでいるようです。そのため、キュービクルと言ってもさまざまな種類があります。

では、キュービクルを導入するに当たって、どのような基準で選べば良いのでしょうか。まず何よりも、キュービクル製品の安全性と信頼性を重視しましょう。

電力の供給はライフラインに関わる部分であるため、安全性はもちろん、信頼性も重視する必要があります。JIS規格であっても日本実験棟(JEM規格)であっても問題はありませんが、JEM規格採用の配電盤であれば、より一層安全性、信頼性が高いでしょう。どちらの規格を選ぶか、コストも含めて考慮する必要があります。

キュービクルの選択において重要なポイントは安全性や信頼性だけではありません。コストも重要です。コスト、と聞くと導入の際のコストだけを思い浮かべるかもしれませんが、長期稼働を予定しているのであればそれだけ維持管理コストも考慮する必要があります。可能な限りメンテナンスがしやすいものを選ぶことで、維持管理コストも低く抑えられるでしょう。

キュービクルを増設するベストなタイミングとは

キュービクルを増設するにはどのようなタイミングで行えば良いのでしょうか。

まず、建物を増改築した際が挙げられます。増改築に伴って電気の使用量が増えることが予想されるため、キュービクルを増設した方が良いでしょう。

また、工場などで新しい設備を導入する際も多くの電力を消費するようになるため、増設のタイミングだと言えます。

さらに、商業施設に入店している店舗が変わった時も増設のタイミングです。業種によって電気の使用量が大幅に増える可能性があるため、入る店舗によってはキュービクルを導入した方が良い場合があります。店舗のみでなく、アミューズメントに関しても同様です。

特にアミューズメントは電気使用量が多いため、導入前に増設することが必要でしょう。その他にも、電気を多く使うようになった場合には、キュービクルの増設を検討してみてはいかがでしょうか。

増設工事の流れ

電気使用量を大幅に増やすため、キュービクルを導入する場合、どのようにして増設工事を行うのでしょうか。

まず、どのように電気容量を増やすかがポイントです。キュービクルを新たに増設して電気容量をアップすることも可能ですが、この場合、新たに増設する場所が必要です。

キュービクルの中には省スペースでコンパクトな特徴を持つものもありますが、増設する場合は少なくとも今以上の場所が必要でしょう。

しかし、新たに場所を確保しなくても電気容量を増やす方法があります。それは、キュービクルそのものを交換する方法、さらには箱は変えずにトランス(変圧器)だけを変えるという方法です。

トランスとは電圧を調節できる装置のことで、キュービクルでは高電圧の電気を低電圧の電気に変えることで電気を使用できるようにしています。このトランスの容量を増やすことで、電気容量もアップできるのです。その結果、新たにキュービクルを設置する場所を作らなくても、電気容量を増やすことが可能です。

では、実際に交換する際にはどのような流れで行われるのでしょうか。工事内容が決定したら、まずは電力会社にキュービクルの設置交換工事の申請を出します。同時に、キュービクルをメーカーに発注しましょう。次に、コンクリートの打設など、キュービクル設置場所の基礎工事を行います。

同じ大きさのキュービクルに交換工事する際にはこの工程は不要です。工事を終え、メーカーからキュービクルが納品されたら設置作業を行います。

設置にはおよそ1日かかり、半日は停電となるため、注意しましょう。設置後は試験運転などを行い、稼働をチェックして完了です。

増設にかかる工事期間の目安

キュービクルの増設には工事が必要となるため、簡単には設置できないことが分かりますが、大体どれくらいの期間がかかるのでしょうか。

元々のキュービクルはそのまま、増設として新規で設置する場合は、コンクリートの打設から設置までの工事全てを含め、およそ1週間かかります。

また、元々設置されているキュービクルとサイズが異なるキュービクルに交換する場合も、設置にはおよそ1週間必要です。同じサイズのキュービクルに交換する場合はコンクリート打設が必要ないため、1日程度で完了します。どの設置に関しても、設置日の半日は停電となります。

しかし、設置場所や業者によって期間は異なるため、実際にはどれくらいかかるか確認すると良いでしょう。

増設時の注意点

キュービクルの増設に関して、事前に注意しておくべき点がいくつかあります。どういったことに気をつける必要があるのでしょうか。

まず注意すべき点として、キュービクルの増設に必要な空間の確保をすることです。キュービクルは受変電設備のため、事故や故障が起きると電力供給が途絶えてしまいます。そうした事故や故障の発生を防ぐ意味でも、原則として汚損の少ない屋内に設置した方がいいでしょう。

しかし、屋内に設置できるスペースがない、という場合もあるでしょう。その場合は、できる限り事故や故障が発生しないよう、設置場所に気をつけます。

まず、結露や雨水など湿気の原因になることがないか考慮しましょう。キュービクルにおける停電事故の多くは高圧ケーブルが原因です。高圧ケーブルは水によってショートするため、雨水が入り込まないよう、穴や隙間の有無をこまめにチェックしましょう。

結露や湿気に関しても同様にショートしてしまう原因となるため、換気扇の取り付けや外箱の防雨・防湿対策を行う必要があります。

また、海が近くになる地域にキュービクルを設置した場合では、塩分を含んだ風や雨にさらされるため、キュービクルを覆う金属製の外箱が錆びてしまい、その隙間から雨や湿気が入り込んでしまい、事故や故障が発生する可能性が高まってしまいます。ですので、海の近くでは、外箱の表面塗装を耐塩害仕様にしたり、給気口に除塩フィルターをしたりなど、塩害対策が欠かせません。

加えて、寒冷地では積雪に耐えるよう、外箱の屋根部分の強度を高める必要があります。気温差によって内部が結露するため、予防のためヒーターを取り付けるなどの対策が必要でしょう。さらに、落雷のリスクがない場所を選ぶことも重要です。雷を受けるとショートするだけでなく、場合によっては火災が発生してしまう恐れもあります。

近隣に住宅街などがある場合は、騒音対策を考えておくことも大切でしょう。キュービクルからは、一定のうなり音と振動が発生するので、遮音壁を設置するなどの対策を検討しましょう。予防対策を取ることで、思わぬトラブルも防げるでしょう。

適切な増設方法を選択する

キュービクルの増設と言っても、古いものをそのまま使用して新たにキュービクルを増設する方法と、古いものを交換して電気容量を増やすやり方があります。

電気容量は増やしたいけれどスペースの問題で諦めていた方にとっては、元々あるキュービクルを交換したりトランスを変えたりすることで電気容量が増やせるので、まずは専門の業者や代理店に相談することをおすすめします。

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