外壁塗装をすることに決めたら、まず気になるのが費用のことではないでしょうか。外壁塗装に掛かる費用の相場は、選んだ塗料の種類、坪数、広さによっても変動してきます。
今回は気になる坪数によって変わる価格の相場、費用に関係する塗料、見積もりを依頼する際の注意点、価格を抑える方法などを紹介していきたいと思います。
自分でも費用の相場や、お家の状態を把握することによって生まれるメリットもあります。外壁塗装の価格相場に関してお考えの際はぜひ本記事を参考にしてみてください。
外壁塗装の価格相場はどのくらいなの?
外壁塗装の費用は、お家の状態や進めていきたい工事の内容によっても変わってきます。とはいっても、費用の予想が立たないのはイメージもできないですし困ってしまいますよね。
ここでは、坪数別に外壁塗装の相場費用の目安と主な費用の内訳について解説していきたいと思います。
足場とは
仮設足場にも種類があり、選ぶもので費用が変わってきます。外壁塗装工事で使用する足場はとても重要になってきます。
足場の20坪と40坪の相場費用
仮設足場の平均としては20坪で50,000円前後、40坪で100,000円前後となっています。
高圧洗浄とは
高圧洗浄は、外壁や屋根の塗装をする面にこびりついたカビなどの汚れを勢いのある水圧によって洗い落として、しっかりと塗料が接着するために行います。 現在は、ほとんどの場合ガソリンエンジン式の機械を使用しています。
この工程で手を抜かれてしまうと塗装後に剥がれなどの不調が起こってしまうことがあります。
高圧洗浄の20坪と40坪の相場費用
高圧洗浄の平均価格は、20,000円前後となっています。
養生とは
液体である塗料を手動で塗るとなると飛散してしまうことも考えられるため、主に塗料の飛び散りを防ぐことを目的として利用されます。
養生の20坪と40坪の相場費用
養生の平均価格は20坪で30,000円前後、40坪で60,000円前後となっています。
飛散防止ネットとは
塗装を行うの際に、近隣住宅の敷地へ塗料や高圧洗浄を使用した時の水や風や砂が飛び散らないようにするために設置するネットです。外壁塗装の際は、近隣トラブルを防ぐためにも必要不可欠なものです。
飛散防止ネットの20坪と40坪の相場費用
飛散防止ネットの平均価格は20坪で10,000円前後、40坪で20,000円前後とされています。
シーリングとは
窓などのサッシまわりには、シールという、ゴム状のものが埋め込まれており、このシールの事をシーリングいいます。はじめはトロトロとした液体ですが、時間がたつとゴム状に固まっていきます。
シーリングの20坪と40坪の相場費用
シーリングの平均価格は20坪で60,000円前後、40坪で140,000円前後となっています。
下地補修とは
作業の中でも重要度が高く、塗装後のトラブルで一番多いのが下地処理の段階とされています。
下地補修とは、外壁やモルタル壁のひび割れが表層部分で留まっているヘアークラックに下塗り材を刷り込む処理のことです。
下地補修の20坪と40坪の相場費用
下地補修の平均価格は20坪と40坪ともに15,000円前後とされています。
下塗りとは
外壁塗装では主に塗る作業が3回あり、下塗り作業は外壁の耐級性を高めている重要な役割を果たしています。
下塗りの工程は外壁と塗装との接着を強くするために行われます。下塗りに使用される塗料の色は白やグレーなどが基本で、希望している壁の色が透けにくい色です。もしも、下地の工程が終わってすぐに希望の色を塗っている場合には、手抜き工事の可能性がありますので注意しましょう。
下塗り作業の20坪と40坪の相場費用
下塗り作業の平均価格は20坪で50,000~60,000円前後、40坪で100,000円前後とされています。
外壁塗装にかかる相場と見積もりのポイントについて坪数別にまとめています。20坪の外壁塗装、30坪の外壁塗装、40坪の外壁塗装、50坪の外壁塗装、それぞれについて詳しくはリンク先記事をご覧ください。
外壁塗装の費用に大きく関係しているのは塗料
上記で説明したものなど、一般的な外壁塗装の内訳を見ていただきましたが、大きく費用に影響してくると言えるのが塗料です。
塗料にはいくつかの種類があり特徴や価格、グレードなどが異なります。単純に考えれば塗料を安いものにすればある程度節約できますが、塗料は耐熱性など質の部分に直接影響してくるものなので安ければいいというものでもありません。
塗料には、価格を安く済ませることができる代わりに、塗料の質のグレードが低いものと価格は高い代わりに質のグレードが高いものがあります。
そして、耐用年数の短い塗料は結局、耐用年数が長い塗料と比べて早く塗り替えのタイミングが来てしまうので塗り替えの回数が増えてしまう傾向にあります。
また、塗料によって強みになる部分と弱い部分に違いがありますのでご自宅の劣化状態や金銭面に合ったものを選びましょう。
塗料には種類がある
塗料にはいくつかの種類があり、価格が安いものから高いものまであります。ここでは、わかりやすく手ごろに使えるタイプとグレードの高いタイプの3種類を紹介していきます。
アクリル塗料
アクリル塗料は、価格は安いですが耐久性が低く耐用年数も約4年前後と短いのが特徴です。こまめに塗り替えを行いたい方や手短に終わらせたい方におすすめと言えます。
フッ素塗料
フッ素塗料の耐用年数は20年弱と非常に長く、価格は高額になります。そのため、価格がリーズナブルな塗料と比べるとこまめな塗り替えが必要なく、長期的に考えると1年あたりの価格は安くなります。
シリコン塗料
塗料を選ぶ際には価格だけでなく耐久性も大事な要素ですが、シリコン系塗料はこの2つのバランスが良い塗料で、耐久性も高く、価格も安定しているので現在では使われる機会の多い塗料です。
こまめな塗り替えはしたくない方や、長期的に考えて安くしたい方におすすめの塗料と言えます。
費用を抑える方法
外壁塗装はどうしても高額な費用が必要になってきますので、できることなら節約したいと考えますよね。ですが、塗料を節約すると質が落ちてしまったり耐用年数が低いものになってしまいます。
特に塗料へのこだわりがなく、ご自身でこまめに塗装ができる場合は、アクリル塗料あたりで手を打つこともできるかと思いますが、塗装の質も落とさずに、少しでも節約したい場合は優良な業者に依頼することではないでしょうか。
上記でもご紹介したように、ご自分でも価格相場やお家の状態などを調べて知識を知っておくことで悪徳業者が提示してきた金額のウソを見抜くことができるので結果的にムダな費用をかけなくて済むことにつながります。
また見積もりを依頼する際に、サービスで足場代などの項目の費用を無料にします、と業者の方から持ち掛けられることがあるかもしれません。しかし、業者としても足場を設置するのにも工数がかかり、売り上げにつながる金額なので「無料」にすることはほとんど無いでしょう。
無料になるからという言葉だけを鵜呑みにして、その業者に依頼するのは少々危険なので注意しましょうね。
価格相場を把握した上での見積もりを
価格相場や簡単にできるご自身で行うメンテナンス行い、お家の状態を把握することによって見積もりや業者に依頼する際にスムーズに進めることができます。
利益を上乗せした、業者からの高額な見積もりに騙されたくないですよね。そのためにも見積もりを依頼する場合は、事前にご自身でお家の状態や価格相場を把握するようにしましょう。また、現地調査にはご自分でも立ち合い、業者さんの様子や調査の内容などをチェックすることを前提に依頼することがおすすめです。
悪徳業者には注意
見積もりを依頼し調査してもらっている時も、自分もその場でチェックしましょう。チェックしてもらえる状況を作り、自分は仕事などで外出をするということも可能だと思いますが、依頼した業者が悪徳業者だったという可能性もあります。
そのようなリスクを少なくしたいということであればできれば、事前に調査日を依頼する日程を決めておき予定を入れないようにしましょう。
悪徳業者は工事までの段取りが雑であったり、不親切な場合が多いので見積もりを依頼し調査しているところもチェックして悪徳業者の要素がないかしっかりと見極めたうえで実際の工事を依頼しましょう。
価格相場は塗料で決まることを忘れずに
今回は気になる坪数によって変わる価格の相場、費用に関係する塗料、見積もりについて、簡単に価格を抑える方法などを紹介してきました。
費用の相場にいちばん影響するのは、塗料と言えます。塗料にはさまざまな特徴やグレードのものがあり、どの塗料を選ぶかでも費用の相場は変わってきますのでご家庭に合った塗料を相談の上選びましょう。
節約しやすい部分も塗料の費用と言えますが価格な手ごろなものは、グレードも下がってしまう傾向にあるため注意しましょう。また、悪徳業者に騙されない方法として見積もりなどを依頼する前に自分でもおおまかな費用など把握しておくことが大切です。
外壁塗装で使われる塗料種類別の費用相場と特徴、選び方について、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
今回の記事が外壁塗装工事の際の参考になりスムーズに工事を進めることができれば幸いです。