お風呂に入る時、入浴剤を入れるとただのお湯のお風呂に入るよりリラックスできますよね。私も音楽を聞きながら入浴剤を入れたいい香りのお風呂でリラックスする時間が大好きです。
ところで皆さんのお宅の給湯器は何をお使いですか?実はお風呂の設備によっては入浴剤が使えないことをご存知でしょうか?そのひとつがエコキュートです。エコキュートは夜の電気代が安い時間を利用してお湯をつくることで人気の省エネ給湯器です。オール電化の普及でエコキュートを使用している家も多いと思います。
エコキュートは入浴剤が使用できない事を知らずに入浴剤を使用し続けてしていると、通常の寿命よりも早く故障してしまう可能性があります。ですが、エコキュートにすると入浴剤が使えなくなるのかとがっかりしないでください!入浴剤メーカーによってはエコキュートでも使用できる入浴剤を発売しています。
今回は、エコキュートを利用している人でも使える入浴剤をメーカー別にご紹介します。こちらでご紹介した入浴剤はエコキュートで使用できるかをメーカー側が実証していますので安心して使用できます。では、どこのメーカーの入浴剤が使えるのかみてみましょう。
目次
エコキュートに使用可能な入浴剤メーカーとは?
引用元:Amazon
エコキュートメーカー別使用可能な入浴剤
大手エコキュートメーカー4社で、どの入浴剤が使用できるのかと使用上の注意点を調べてみました。
ダイキン製エコキュート
入浴剤として使用できるものはバスクリンが全般的に入れることができます。そしてにごり湯などもダイキン製のエコキュートには対応しています。
成分においては、酸、アルカリ、硫黄、塩などが含まれているものは使用不可となっています。また、エコキュート全般的に言えるのですが、固形物やとろみのあるものは使えません。故障の原因となるので注意するようにしてください。
パナソニック製エコキュート
エコキュートの種類でセミオート、給湯専用、フルオートタイプがあり、後者以外であれば全ての入浴剤が使用可能となっています。ダイキン製のものと同様、バスクリンやきき湯は使用可能、しかしにごり湯は使用不可となっています。
最近ではバブル系の入浴剤が流行っていますが、そちらも使用不可です。ミルク系やダイキン製のもので記載した4つの成分も使用が不可となっています。
※使用可能と書いてある入浴剤であっても複数を同時に入れる、多量に入れるなどは故障する可能性もあるので注意してください
日立製エコキュート
使用ができる入浴剤は、バブ、バスクリン、きき湯、そしてアース製薬のバスロマンも入れることができます。上記製品同様にごりタイプのものは不可です。
バブル系の入浴剤、生薬やミルクタイプのものも使用不可です。日立製のエコキュートも目詰まりが原因で誤作動が起きる可能性があるので注意してください。
コロナ製エコキュート
コロナ製のエコキュートも、バブやバスクリン、バスロマンは使用可能です。使用不可のものはこれまでに上げた3社のエコキュートと同様になっています。
「バブ」以外の入浴剤は使えないの?
花王の「バブ」やバスクリン社の「バスクリン」は比較的どのメーカーでも使用できることがわかりました。ではバブ以外の商品を使ったらエコキュートが壊れてしまうのでしょうか?
各社推奨品としてホームページで掲載している入浴剤は実証実験を行い、使っても大丈夫だったという結果の出ているものです。そのため推奨商品じゃない入浴剤の中には実は使えるものもあるかもしれません。
だったらダイキン製品で使えるバスクリンのにごり湯の入浴剤はコロナのエコキュートで使っても大丈夫だろうと考える人がいるかもしれませんが、メーカーが推奨対象外としている入浴剤を使ってエコキュートが壊れても保障してもらえないのです。
自己責任の範囲になるのでそういう判断はあまりしないほうがいいと私は思います。メーカーごとに機器のセンサーなどの構造は異なりますので、使用できるかはメーカーが発表しているものを守るようにしましょう。
エコキュートで入浴剤を使わないほうがいい理由
エコキュートには、追い炊き機能や自動保温機能が付いている循環タイプのものと、セミオートや給湯専用のタイプといってそのような機能がついていないものがあります。後者のタイプだとエコキュートの機械自体に入浴剤が入り込まないので使用できる入浴剤は多いです。
しかし前者のタイプはエコキュートの機械とバスタブ部分がパイプで通ってつながっています。そのため入浴剤が循環して、機械に不具合を起こしてしまう可能性があるのです。
エコキュートに粒子が粗く溶けにくい入浴剤や金属を酸化させてしまう成分の入浴剤が入ってしまうと、パイプ部分や循環ポンプの金属腐食が進んで錆がでたり、湯垢がかすのようになりフィルター部分の目詰まりを起こしてしまいます。
エコキュートに影響がある入浴剤の成分
白濁色・とろみ成分
ポンプ内に湯垢の付着がしやすくなり、また循環口フィルターで目詰まりを起こし、故障の原因になります。
発砲成分
発泡した泡が配管内に入り込んだ時に、エコキュートのポンプのセンサーが反応してしまう可能性があり、正常にセンサーが作動しなくなります。
硫黄、酸、アルカリ、塩分
金属を腐食してしまう酸性成分。配管の錆の原因になります。
固形物
生薬などでできた入浴剤のようにお湯に溶かして溶け残る固形物がはいったもの。フィルター部分につまり故障の原因になります。
入浴剤を使う場合にはこまめなメンテンスを
使用可能な入浴剤であっても、メンテナンスを怠るとエコキュートの寿命を縮めてしまいます。こまめにメンテナンスを行うように徹底しましょう。
お風呂からあがって毎回行うメンテナンス
使用後にこまめにメンテナンスを行うことで、入浴剤の成分の残量や汚れの蓄積を防ぎます。
自動配管洗浄をオンにしよう
自動配管洗浄の機能が付いているエコキュートは常に機能をオンにしておきましょう。お風呂に入った後、浴槽のお湯を排水するたびに一部のお湯を配管に流して、風呂配管の中に残った湯水を洗い流す自動配管洗浄が働きます。入浴剤の成分を配管に残さないために常に自動配管洗浄はつけておきましょう。
浴槽フィルター(循環アダプター)を洗浄しよう
お風呂の排水後に配管入口についている浴槽フィルターを外して洗浄しましょう。入浴剤使用時は汚れがフィルターに詰まりやすくなっているのでしっかりブラシなどで付着した汚れを落とすようにしてください。ここが目詰まりしてしまうといろんな故障の原因にもなります。追い焚きしても温度が上がりにくくなったりします。
定期的に行うメンテナンス
エコキュートの中の配管部分は、定期的に洗剤を使ってしっかり洗浄することで入浴剤の劣化を防ぐだけではなく衛生面も清潔に保たれます。
配管の洗浄をしよう
数カ月に一回は配管洗浄を行いましょう。配管洗浄は湯船にお湯をはってそこに洗剤を入れてエコキュートの中の配管にお湯を循環させて洗浄します。1時間ほどかかりますが、配管内は目に見えませんがけっこう汚れが溜まっています。
特に入浴剤を使う家は汚れが溜まりやすいので行ってください。配管洗浄のモードの呼び方、操作方法はメーカーごとに異なります。説明書のメンテナンスのページに配管洗浄の事が載っているのでそちらを読んでください。配管洗浄で使用する洗剤ですが、ジョンソンから発売されているジャバをおすすめするメーカーが多いです。
間違っても硫黄、酸、アルカリを含んだ洗浄剤を使用しないように気をつけてください。また、エコキュートの機種によってはお湯を使わず水で配管洗浄できる機種もあります。お湯を無駄に使わなくてすむので、洗剤の裏に書いてある使い方でなくエコキュートの使い方を参考にしてみてください。
貯水タンクの洗浄をしよう
エコキュートの貯湯タンクの中もきれいにしておきましょう。貯湯タンクに溜まっている残り湯水を年に2、3回全部抜いて、新しい水を入れ替えてください。長い期間使用し続けると不純物がタンクの底に沈殿してしまう可能性があります。そのままにしておくとお風呂のお湯の中にゴミや湯ドロとして排出されてしまいます。
最新エコキュートの入浴機能
お風呂の楽しみの一つと言えば入浴剤ではありますが、それだけではありません。エコキュートについている、優れた入浴機能などをご紹介します。
ダイキンの「マイクロバブルバス」
ダイキンのフルオートタイプのエコキュートに取り付けられるのがマイクロバブルバス。0.005~0.05ミリの微細な泡が浴そう内に噴き出します。マイクロバブルのお風呂に入ると微細な泡の効果で体を温める効果があります。お風呂からあがった後もポカポカ感が続きます。
またマイクロバブルバスは美肌効果もあると言われており、お肌にうるおいを与えます。マイクロバブルアダプターや吸気ユニットは、簡単な施工で取り付けることができます。
パナソニックの「i・ミスト」
パナソニックのエコキュートには自宅でサウナが楽しめるミスト機能があります。i・ミストは通常のミストより細かく、目に見えないくらいの粒子です。i・ミストは、濡れた感覚のない低温、高湿度の浴室環境をつくります。温度は35度前後で5段階の調節が可能です。
ミストの粒が小さいため、サウナなのに読書や浴室テレビを見ながらゆっくりとバスタイムを楽しむことができます。女性にも嬉しい効果として、細かなクリアミストの中で洗顔すると化粧汚れの落ちが増すだけでなく、化粧水を浴室でつけて仕上げることで水分を多く保つこともできるといった相乗効果もあります。
コストもよく、1回あたり28分使用して32円なので、毎日使用したくなるような機能です。
日立の「パワフルシャワー」
キッチンとシャワーを同時に使用すると、急にシャワーの水圧が弱くなることってよくあると思いますが、日立は独自の機能としてパワフルシャワーを開発しました。
当初のエコキュートに比べてお湯の量が1.6倍、水圧力が2.9倍になったことにより、2か所で同時にお湯を使用してもストレスなく使用できるようになりました。そのため高水圧でなければ使えないようなマッサージ機能のついたシャワーヘッドなどの取り付けも可能になりました。
コロナ製の追い焚き機能
コロナ製のエコキュートはとても賢い追い焚き機能が付いています。業界初の入浴センサーがついたエコキュートは人が浴槽に入った時の水位の変動を感知し、追い焚きをスタートし始めます。
誰も浴槽に入っていない時間の無駄な追い焚きをしなくなりました。お風呂を沸かしてから家族全員が入り終わるまでずっとかかっていた保温にかかる電気代が約36%もカットされます。
「エコキュートに入浴剤は使えない」は間違い!
エコキュートは入浴剤は使えないと思われていますが、それは間違いです。一部の入浴剤が使用できないだけで、炭酸ガスの入浴剤を含め、いろんな種類の入浴剤が使用可能です。入浴剤を買う時にのパッケージの裏の注意書きを見るようにしてください。
エコキュートに対応している入浴剤であれば使用することはできますが、通常のバスタブと違って浴槽と配管がつながっているので、入浴剤の成分がお風呂に残らないようにメンテナンスをすることが大事です。
配管を劣化させるような成分を浴槽に入れないようにすることには気をつけましょう。エコキュートはバスタイムを快適に楽しくさせる機能もたくさんついています。入浴剤も使用し、エコキュートの優れた入浴機能を活かし、今まで以上にバスタイムを快適にしてくださいね。