現在、沢山のメーカーが販売している電気温水器とエコキュートですが、違いがわからないという方も少なからずいらっしゃると思います。
エコキュートと電気温水器は、同じく電気を使ってお湯をわかす給湯機ですが、お湯をわかす基本的なしくみが大きく異なります。
今回はエコキュートの経済性、エコキュートと電気温水器のメリットデメリットと違い、そして人気エコキュートの紹介をしていきます。本記事を参考にご家庭のスタイルに合ったスタイルを見つけてみてください。
目次
エコキュートと電気温水器の違い
エコキュートと電気温水器の違いは、主に3つあります。
お湯の作られ方の違い
電気温水器
ヒーターで作られる熱エネルギーを活用しています。電気のエネルギーのみでお湯を沸かすため、エコキュートよりも電気代が高くなる傾向があります。
エコキュート
エコキュートはヒートポンプの原理を利用してお湯を沸かします。空気の熱を上手に活用するので、電気エネルギーの3倍以上の熱エネルギーを得ることができます。
空気の熱エネルギーと電気のエネルギーを両方活用する為、高効率と言われています。
電気代
エコキュートは主にお得な深夜電力を使用してお湯を貯めるので、同じ電気エネルギーでも約3倍の効率でお湯を沸かすことができます。
設置スペース
電気温水器
貯湯ユニットだけでお湯を作れ、本体一つのみの設置なのでスペース的にはそこまで多くはありません。
室外機が設置できない場合や、貯湯ユニットを置くスペースが十分に確保できない場合は電気温水器の利用が優先される場合もあるようです。
エコキュート
貯湯ユニットと室外機の2個分の設置場所を確保する必要があります。エコキュートは省エネに繋がりますが、設置場所を多く確保する必要があります。
エコキュートのメリット
エコキュートの省エネ性
環境への影響としてエコキュートは消費電力そのものも少ないので、CO2削減に貢献できます。エコキュートは電気の力でお湯を温めるのではなく、空気中の温度を吸収することでお湯を温めるので、よりエネルギー効率の高い給湯システムです。
そのため、電気温水器と比べても高い省エネ能力を持ちます。また、エコキュートは基本的に電気代が昼間より約70%も割安になる夜間に次に使う時のお湯を沸かし、翌日使用できるようになっているので、電気代を抑えることができます。
また深夜電力を活用することで、昼間の電気消費量を削減することも可能です。
エコキュートの経済性
エコキュートの場合、電気温水器に比べて導入費用が高額ですが約1年以上使用すると価格差も比較的短い年数で解消されます。
数年後の日々の光熱費で比較した場合、エコキュートですと日々のコストは抑えられます。
安心安全
エコキュートと電気温水器どちらも、火を使わないので高齢者やお子様がいるご家庭でも安心です。また、エコキュートは停電中でも断水していなければタンク内に貯まった水を生活用水として使うことができます。
エコキュートのデメリット
設置スペース
エコキュートの場合、機材二個の設置場所を確保しなければいけないので電気温水器に比べて設置場所が多く必要になります。
導入費用が高額
電気温水器は、最初にかける初期費用だけで比較するとエコキュートよりも初期費用の負担は少なく導入できます。しかし、数年後の日々の光熱費で比較した場合はエコキュートの方が日々のコストは抑えられます。
それに対し、エコキュートは光熱費の節約に対して大きなメリットがありますが、設置費用が高いという事実もあります。
エコキュートは日々の光熱費を抑えることはできますが、初期費用が高額となることから元を取るまでに約1年以上は必要となってしまいます。
エコキュートの選び方
エコキュートは各メーカーから販売されていて、見た目にこだわった物から機能が充実したものまで様々なものがあります。
その中から人気のあるエコキュートの機能や特徴、価格、機種をご紹介します。選ぶ際の参考にしてみてください。
エコキュートの容量の選び方
自分の家が使うかなと思う容量よりも少し大きい程度の容量を選択するのがベストといえます。エコキュート本体がお湯の使用状況を学習して湯量を調整してくれるので、容量が大きいエコキュートをご購入された場合でも、電気代が大幅にアップするということはありません。
タンク容量最大までお湯を作るのではなく、必要な分だけ必要なエネルギーで沸かしてくれるので安心です。
日立エコキュートの特徴
日立エコキュートの「ウレタンク」は、従来の発泡スチロールよりも断熱性に優れた「ウレタンフォーム」を充填することにより、従来の発泡スチロールを使用したエコキュートと比較して最大約二倍の断熱性能を高めることに成功しました。
90度に沸き上げた運転後の貯湯タンクの温度変化を比べてみると、従来の発泡スチロールを使用した日立エコキュートの場合は12時間85度(-5度)まで落ちていたところを、「ウレタンク」を採用した日立エコキュートの場合は87.5度(-2.5度)まで抑えることができています。
日立人気エコキュート
●フルオート/370L(3~5人用)BHP-F37RU 760,000円(税別)
●フルオート/460L(4~6人用)BHP-FV46RD 997,000円(税別)
●フルオート/460L(4~6人用)BHP-F46RD 930,000円(税別)
* 希望小売価格
三菱エコキュートの特徴
三菱エコキュートは、まわりの空気から熱エネルギーをとりだしてお湯のわき上げに活用します。そのサポートのためにわずかな電気を使うだけ。省エネでいつでもきもちいいお湯を楽しめます。
三菱人気エコキュート
●Sシリーズ/フルオート/460L/(4~5人用)SRT-S463U 1,010,000円(税別)
●Aシリーズ/フルオート/460L/(4~5人用)SRT-W463 850,000円(税別)
●Aシリーズ/フルオート/370L/(3~4人用)SRT-W373 780,000円(税別)
*希望小売価格
パナソニックエコキュートの特徴
パナソニックのエコキュートは、水冷媒熱交換器の冷媒管の形状を進化させたヒートポンプユニットとコンパクト性はそのままで保温性能を強化させた貯湯ユニットで、省エネ性の引き上げの実現に成功しました。
パナソニック人気エコキュート
●フルオート/370L/3~5人用/HE-J37JQS セット希望小売価格 745,000円(税抜)
●フルオート/460L/4~7人用/HE-J46JQS セット希望小売価格 822,000円(税抜)
ダイキンエコキュートの特徴
入浴前の気分に合わせてお風呂の湯温をサッと調節できるのが、ダイキンエコキュートの新機能「温浴タイム」。入浴中も「温浴タイム保温」が、熱いお湯や水を足すことなく湯温を一定に保つことで、さらに快適な入浴が可能となりました。
ダイキン人気エコキュート
●フルオート/370L/3~5人用 EQ37TFV セット希望小売価格 800,000円(税抜き)
●フルオート/460L/4~7人用 EQ46TFV セット希望小売価格 895,000円(税抜き)
メリットの多いエコキュートの導入を
今回はエコキュートの経済性、エコキュートと電気温水器のメリットデメリットと違い、そして人気エコキュートの紹介をしてきました。
見た目にこだわったものから機能が充実したものまで様々なスタイルのものが販売されています。様々な特徴の中から、ご家庭に合ったものを選べることがエコキュートの需要が高まる理由の一つなのかもしれません。
エコキュートの最大のメリットは、電気代が安くなることと、これまでの電気給水器との仕組みの違いによる地球に優しいつくりにあります。
デメリットとしては、初期導入費が高い、設置場所を取るなのがありますが、エコキュートの寿命は10年ちかくあり、長い目で見た場合に電気給水器よりもエコキュートの方がお得になります。
メーカーや機能、価格、人数や設置スタイル、電気温水器との違いなど本記事を参考にしてください。